狐火の家
著者名:貴志祐介(著)
出版社:角川書店
出版年:2008.03
ISBN :9784048738323
貴志祐介による、弁護士・青砥(あおと)純子&防犯ショップ店長・榎本径(けい)の「硝子のハンマー」コンビの中短編集。
すべて密室を扱った事件なんですが、それぞれにテイストが異なるので、飽きることなく楽しめました。
表題作「狐火の家」は、唯一の出口の外には、足跡が付いていない、というガチガチの古典的密室。
物語としては後味は悪いけれど、集中では一番面白かったのですが、「硝子のハンマー」と同じ犯人視線での解決編は、やめて欲しいです。
ミステリとして面白くない。
「黒い牙」は、サスペンス風の密室もので、純子以外には、たった二人しか登場人物がいないのに、読ませます。(まあ、他にアレ≠ヘいますが・・・)
それにしても、こんなの実行可能なのかぁぁぁぁ!!!???
と、思えるバカミス的トリックは、どうよ???
それにしてもアレ′凾「な人には堪らないでしょうね。
私が小さい頃に住んでた家には、「狐火の家」に出てきたアレ≠ヘいたのですが、すごく大人しかったので結構平気でした。。。
でも、「黒い牙」のラストのスプーンがどうこうというのは・・・??? 気持ち悪すぎ!!
そして、榎本視線で、将棋の棋士の密室殺人を解く「盤端(ばんたん)の迷宮」。
殺人があった部屋に、内側からチェーンがかかっているのですが、犯人にも、被害者にも、動機がない・・・という動機探し≠ェ面白い。
でも、刺されたのに、咄嗟に棋譜(1六桂)と時間的(二時十分)なことにまで頭が回るのかがすごく気になりました。
で、問題の「犬のみぞ知る Dog knows」 。
これはまあ、オマケみたいなものですね。(笑
とにかく、全編を通して、純子&榎本コンビの掛け合いが楽しいです。笑えます。
筆者によれば、少なくともあと1冊は続編が、書かれるみたいなので、鶴首して待ちましょう。
貴志祐介と言えば、韓国版映画の「黒い家」が公開されますね。
こっちは日本版・大竹しのぶバージョンより、さらにホラーテイストがアップされてる感じで怖そうです・・・
黒い家
著者名:貴志祐介(著)
出版社:角川グループパブリッシング
出版年:1998.12
ISBN :9784041979020
↑ これは日本版ですが、今はカバーが韓国版「黒い家」バージョンになってます。
