| アイの物語 |
 | 著者名:山本弘(著) 出版社:角川書店 出版年:2006.06 ISBN :9784048736213
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山本弘の
「アイの物語」、図書館に昨年の4月に予約して、やっと順番が回ってきました…。
アイはアイビスの愛称。それは「I(私)」であり、「AI(人工知能)」であり、「i(虚数)」であり、「愛」である。人類が衰退して大都市は廃墟と化し、マシンが世界に君臨している遠い未来。「語り部」と呼ばれる僕は、食糧を盗んで逃げる途中、美しい少女型の戦闘用アンドロイドと出会い、戦いの末に負傷して捕えられる。
病院に収容された僕に、アイビスと名乗るアンドロイドは、仮想現実や人工知能を題材にした6つの物語を、毎日読んで聞かせる。時代も境遇も性格も異なる6人の女性「私」による一人称の物語。それらはいずれもフィクション――現実には起こらなかったことだという。
はたして物語を聞かせるアイビスの真意は何なのか。なぜアイビスは生まれたのか。なぜマシンは地球を支配するようになったのか。彼女が語る7番目の物語に、僕の知らなかった真実が隠されていた。
ロボットものの本書を読みながら、連想するのは、もっぱら
アイザック・アシモフによる
「われはロボット」や
「鋼鉄都市」などの物語ばかり。
特に、最後の第7話
「アイの物語」は、アシモフの名作
「バイセンテニアル・マン」(「アンドリューNDR114」のタイトルで映画化もされました)を思い出しながら、読みました。
「バイセンテニアル・マン」は1976年に発表された作品なので、30年以上が経っていて、扱っているテーマは違えど、アシモフの
「ロボット工学三原則」を破ろうとするロボットの物語という意味では同じです。
どちらのロボットも、切なく、ロボットゆえの孤独と悲哀を感じました。
それにしても、雑誌に掲載された軽めの前半5編と、じっくり読ませる書下ろしの
「詩音が来た日」と
「アイの物語」の後半2編の全7編で、
6話目までは、フィクションで、最後の1話だけが本当の話で、すべての物語に、それぞれ語られるべき意味があったという構成は素晴らしいですね。
最後になりますが、ミステリ好きの私としては、
「アイの物語」のラストの、(ネタバレ反転)
キャラクターを育ててるはずが、逆に育てられてたというのが、きれいなツイストで気持ちよかったです。| われはロボット 決定版 |
 | 著者名:アイザック・アシモフ(著) 小尾芙佐(訳) 出版社:早川書房 出版年:2004.08 ISBN :9784150114855
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| 聖者の行進 |
 | 著者名:アイザック・アシモフ(著) 池央耿(訳) 出版社:東京創元社 出版年:1979.03 ISBN :9784488604073
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「バイセンテニアル・マン」は、
「聖者の行進」に収録されています。
「われはロボット」は、傑作短編集で、ミステリ好きの方なら絶対読むべし!!(映画「アイ、ロボット」の原作ではありません。設定を借りた、くらいなものです)
posted by たちばな ますみ at 04:34|
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