2008年05月22日

「新・三銃士 少年編 ダルタニャンとミラディ 」藤本ひとみ・未読です

新・三銃士 少年編

著者名:藤本ひとみ(著)
A.デュマ(原著)
出版社:講談社
出版年:2008.05
ISBN :9784062760584


新・三銃士 青年編

著者名:藤本ひとみ(著)
A.デュマ(原著)
出版社:講談社
出版年:2008.05
ISBN :9784062760638


大人も楽しめる新解釈!剣と友情に生きる男達

「私の名はダルタニャン。私の剣を受けてみろ。」パリへの途上、決闘を挑んだダルタニャン。それを見つめる女スパイ、ハニートラップの名手ミラディ。やがてダルタニャンは三銃士と会い、フランスを揺るがす陰謀を巡り、ミラディと対峙する。不朽の名作を独自の視点で、濃密かつ綿密に描き出す。<文庫オリジナル>


この本、読んではいないんですが、大人も楽しめるというコピーが、ちょっと気になりました。
まるで「三銃士」は、大人が楽しめないかのような書き方じゃありませんか?
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posted by たちばな ますみ at 07:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内作家・は行

2008年05月12日

「もう誘拐なんてしない」東川篤哉

もう誘拐なんてしない

著者名:東川篤哉(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2008.01
ISBN :9784163267104


メイン・トリックはOK!!
読んでて思い出したのは、「セーラー服と機関銃」

と、思ったら、作者の東川篤哉(ひがしかわ・とくや)本人も、
「組長の娘を女子高生にしたのも『セーラー服と機関銃』からの連想です」
と言ってました。。。やっぱりか。。。

で、お話は・・・
俺が、おまえを誘拐してやろうか?ひょんなことからヤクザの組長の娘を誘拐する羽目になった翔太郎。関門海峡を挟んで、脱力感あふれる青春が、小気味よい九州弁が、驚愕のミステリーが炸裂する。とびきりキュート、空前の身代金トリック。

まあ、確かに。
表紙を見れば、どんな感じのテイストかは、なーんとなく分かると思うんですが、予想通り。
ちょっとゆるめのユーモア。
くす、くらいの笑いです。(くすっ、まではいかないけど、下関弁だか小倉弁が読んでて心地いい♪)

ま、しかし、メインの(アリバイ)トリックに関しては、面白いですね!!
身代金の受け渡しの時間差のトリックだけでもユニークなのに、それがさらに、殺人のアリバイ作りになっている、というのが独創的。でも、動機がちょっと弱いか
結構、細かい伏線や、その回収もされてて、ミステリとしていい感じです。

登場人物では、組長の次女である花園絵里香樽井翔太郎コンビもいいんだけど、絵里香の姉の、皐月お嬢が、かっこ良くていい!! イメージとしては瀬戸朝香くらいかな?

で、絵里香お嬢さんは、岩田さゆりあたりか?

てなわけで、最後に、
「身代金や、詩緒里の病気は、どげんなったとやー!!」
と、海峡ゆめタワーから絶叫してしまった、たちばなでした。。。
posted by たちばな ますみ at 07:06| Comment(2) | TrackBack(1) | 国内作家・は行

2007年11月29日

「探偵ガリレオ」東野圭吾

探偵ガリレオ

著者名:東野圭吾(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2002.02
ISBN :9784167110079


「容疑者Xの献身」でも探偵役を務めた、物理学者湯川学が、バッサバッサと(?)謎を解いていく連作短編集。

10年くらい前のテレビドラマ「ブラックアウト」ほどSF寄りではなく、名作「怪奇大作戦」みたいに風刺が効いている訳でもなく、「トリック」ほど楽しくユーモアがあるわけでもない、というのが私の印象です。

物理学の知識を持った天才湯川学が、オカルトじみた事件の謎解きをして、さらに犯人らしき人物は数えるくらいしかいない、となれば、読者の私は、ハウダニット(いかにして犯行は行われたのか?)を、湯川が解くのを拝聴するしかありません。。。

しかし、その謎解きに関しては、手掛かりが示されていたとしても、文系の私の頭では解決までたどり着けそうに無いものばかりで、解決篇を読んで、へえ、そうなんですか・・・と、ただただ湯川先生のお話を伺うのみ。

そんな訳で、ドラマならそこのところビジュアルで見せてくれるのでいいかも知れませんが、活字だとイマイチです。
反対に、物理学的な部分が直接には謎解きに関係していない「容疑者Xの献身」の評価が高いのは皮肉のような気がします。
posted by たちばな ますみ at 09:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内作家・は行

2007年11月26日

「ヴィズ・ゼロ」福田和代

ヴィズ・ゼロ

著者名:福田和代(著)
出版社:青心社
出版年:2007.06
ISBN :9784878923364


目の前で、友人を斧で惨殺されるという衝撃的なシーンで幕を開ける福田和代のデビュー作「ヴィズ・ゼロ」

こなれてはいないけれど、男くささを感じる文体(登場人物は男ばかり!)や、ダブル・スパイ、北の某国などなど、ついつい昔の高村薫を思い出しながら読みました。
(高村薫に比べれば、文章はずっと上手いです)

キャリアの道を自ら断った甲斐、甲斐と学生時代に友人であったキャリアの出石警視正が、ハイジャック事件で、再び出会い、それぞれの過去と訣別すべく事件に臨んでいく。。。
冒頭の13年前の事件が、ストーリーに複雑に絡んでいく面白さなどは、デビュー作とは思えません。

甲斐と出石の再会シーンなどは、格好良すぎですが、いいです。
(やや過剰描写かも知れませんけど…)

とにかく一読の価値ありなので、福田和代という平凡すぎる著者名、読書意欲をそそらないタイトル(ヴィズ・ゼロ = 視程ゼロ≠フ意)、青いだけの表紙に負けず、読んでみて下さい。
あー、「神の火」読み返したくなってきた・・・
posted by たちばな ますみ at 08:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内作家・は行

2007年10月15日

「容疑者Xの献身」東野圭吾

容疑者Xの献身

著者名:東野圭吾(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2005.08
ISBN :9784163238609


「容疑者Xの献身」なんて、今更恥ずかしいんですが、やっと読了しました。
これ、叙述トリックだと聞いた覚えがあったんですが、読んでて、違うのね・・・と思ってたんですが、そういうことだったんですね。

大仕掛けなメイン・トリックは、実に素晴らしいですが、読んでて引っ掛かる箇所はありました。(ネタバレ参照)
ありましたが、まあいいじゃないですか。
(いろいろ論争とかもあったようですけど・・・)

この作品で東野圭吾は更に、大ブレイク!! 映画化、TVドラマ化などなど、それにミステリファンも増えたのではないでしょうか? いいことじゃないですか。

細かい箇所をどうこう言わず、読みやすく、ミステリ入門としては、トリックも素晴らしいし、出来たら月9「探偵ガリレオ」で取り上げてくれないかなあ・・・
(映像化可能だし、120分枠くらいで)

探偵ガリレオ

著者名:東野圭吾(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2002.02
ISBN :9784167110079


容疑者Xの献身

著者名:東野圭吾(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2008.08
ISBN :9784167110123


ネタバレです
posted by たちばな ますみ at 07:23| Comment(2) | TrackBack(1) | 国内作家・は行

2007年08月12日

「生還者」保科昌彦

生還者

著者名:保科昌彦(著)
出版社:新潮社
出版年:2007.04
ISBN :9784103044710


20人以上の犠牲者を出した山崩れからの6人の「奇跡の生還者」たち。
しかし、その生還者たちが、ひとり、またひとり、と謎の死を遂げていく・・・
これは呪いなのか? それともただの偶然なのか?
そして、生還者のひとりである主人公も、恋人を事故のために死なせてしまったために、罪の意識に苛まれ、人を疑い、次第に壊れていってしまう。。。

本書を読みつつ、ホラー映画の「キャンディマン」を思い出しました。
アメリカの都市伝説のひとつキャンディマン=B
この映画は、キャンディマン≠ェ、想像上のモンスターで、歪んだ意識が生み出しているものなのか? それとも、都市伝説ではなく、本当に存在するのか? が、なかなか分からないところが、すごく面白い映画でした。
(キャンディマンとは・・・ と詳しく書き出すとキリがないので、興味がある方は各自、調べて下さいネ)

本書、保科昌彦「生還者」も、生還者のひとりである仲居さんの息子さんの呪い≠ナあるのか? それとも偶然? または何らかの動機を持った犯人がいるのか?

が、分からないうちが面白かったです。「キャンディマン」もそうだけど、答えが分かってしまうと、恐さもなくなるし、ダメです。

ただ、主人公の壊れっぷりは、生還者が死んでいくことより恐かったです。疑心暗鬼に陥って、好意を持ってくれている人まで、敵に回してしまう・・・
だんだん、普通ではなくなっていく過程が、素晴らしくホラーしてました。
(あと、表紙も恐いですね…)
ネタバレです
posted by たちばな ますみ at 00:44| Comment(2) | TrackBack(1) | 国内作家・は行

2007年07月19日

「ミサイルマン」平山夢明

ミサイルマン

著者名:平山夢明(著)
出版社:光文社
出版年:2007.06
ISBN :9784334925574


初めて平山夢明を読んだのは、瀬名秀明の編んだアンソロジー「贈る物語 Wonder」に収録されていた「托卵」でした。
変わった面白い話を書く人だなあ…と思い、短編集を探しましたが、出ているのはスプラッタ系の本ばかりで、「托卵」とは系統の違ったような本ばかりで、それっきりになってました。

この短編集「ミサイルマン」には、私がかつて探した「托卵」系統の作品もあり、人体徹底破壊系の作品もありで、いろいろと楽しめました。

前者はアイラ・レヴィン「ローズマリーの赤ちゃん」飯田穣治+梓河人「破壊する男」を髣髴とさせる「或る彼岸の接近」

墓地のある家を借りたのは勿論、賃料が破格だったからなのです。

冒頭、この一文から始まり、徐々に壊れていく妻、不気味な人形ヨーイチ、逆さ十字架・・・先が読める分、そんなに怖くはないですが、オカルトものとして楽しめました。

後者では、読むのを止めようかと思った「枷(コード)」
とにかく、執拗な人体破壊描写に、読んでて、気持ち悪くなりました。
でも、一番面白かったのも、この「枷」でした・・・。
こうして読み返しながら書くだけでも、気持ち悪くなってくるんですが、それでも、ラストも含めて、好きです。

その他にも、●●ものの「けだもの」はかっこ良くて、映像化希望。(まあ、されないでしょうけど)

この1冊でも、いろんなタイプの作品が、あってホント、楽しめました。
でも、次また、平山夢明を読むかと訊かれたら、「分からない」と答えることにします。
贈る物語Wonder

著者名:瀬名秀明(編集)
山川方夫(著)
出版社:光文社
出版年:2002.11
ISBN :9784334923778

posted by たちばな ますみ at 17:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内作家・は行

2007年05月18日

「シリウスの道」藤原伊織

シリウスの道

著者名:藤原伊織(著)
出版社:文芸春秋
出版年:2005.06
ISBN :9784163240206


愚直なまでに自らの信条を通そうとする男・辰村祐介。
その為に、会社でも、左遷されかけたり、窮地に立たされてしまったり。
そして、幼馴染のためなら何の見返りも求めず(拒否さえして)自分の命が危なくても、行動してしまう…これこそがハードボイルドですよね。

広告会社に勤める辰村の営業部が、参加することになった18億の予算のかかったコンペを大きな柱として、25年前に起きたある事件≠ェ再び辰村の前に現れ、これに絡んできます。
(コンペの進め方や、チーム作り、プレゼンなど、業界ものとしても楽しめます)

また、部下に絶対の信頼をおく美人上司、現職閣僚の息子でありながら、辰村にも負けない矜持を持って成長してゆく新入社員・戸塚(彼は辰村よりかっこいいです!)などなど、脇役もとてもいいです。たってます。

犯人の動機の希薄さや、ある人の居所を突き止めるキッカケがご都合主義すぎることや、あまりにもストイックすぎる辰村(でも、ハードボイルドなんだから仕方ないですよね?)なんかは、気になるけれども、目をつぶって読みましょう。
(文春文庫からも上下巻で、出てます。表紙がイマイチなので、今回は単行本を掲載しました)

BGMはもちろん中島みゆき「地上の星」
それから…
posted by たちばな ますみ at 15:10| Comment(0) | TrackBack(1) | 国内作家・は行