2008年08月27日

「ギフト」日明 恩

ギフト

著者名:日明恩(著)
出版社:双葉社
出版年:2008.06
ISBN :9784575236194


初読み日明恩「ギフト」、作者名は、たちもり・めぐみって読むんですね。読めないって。
ちょっと暗かったなあ・・・「ギフト」・・・
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2008年07月25日

「爆発的----七つの箱の死」鳥飼否宇

爆発的

著者名:鳥飼否宇(著)
出版社:双葉社
出版年:2008.06
ISBN :9784575236200


鳥飼否宇による連作短編集「爆発的」
ネットで検索しても、取り上げてる人が少なくて・・・そしたら案の定・・・

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posted by たちばな ますみ at 18:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 国内作家・た行

2008年07月07日

「密室キングダム」柄刀 一

密室キングダム

著者名:柄刀一(著)
出版社:光文社
出版年:2007.07
ISBN :9784334925604


有り得ない。有り得ない。……絶対に不可能だ。

柄刀一の「密室キングダム」、予想以上の面白さ。
密室∞本格への、この上ないを感じます。
やっぱり、私は本格ミステリ好き。
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posted by たちばな ますみ at 10:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内作家・た行

2008年04月28日

「雷の季節の終わりに」恒川光太郎

雷の季節の終わりに

著者名:恒川光太郎(著)
出版社:角川書店
出版年:2006.11
ISBN :9784048737418


異界を書かせれば恒川光太郎ほど上手い作家はいない、と思う。

デビュー作にして、第12回日本ホラー小説大賞受賞作「夜市」をはじめとして、「風の古道」「秋の牢獄」などなど、ほとんどの作品が、異界における物語。
この「雷の季節の終わりに」も、またしかり。

現世から隠れて存在する小さな町・穏(おん)で暮らす少年・賢也。彼にはかつて一緒に暮らしていた姉がいた。しかし、姉はある年の雷の季節に行方不明になってしまう。姉の失踪と同時に、賢也は「風わいわい」という物の怪に取り憑かれる。風わいわいは姉を失った賢也を励ましてくれたが、穏では「風わいわい憑き」は忌み嫌われるため、賢也はその存在を隠し続けていた。賢也の穏での生活は、突然に断ち切られる。ある秘密を知ってしまった賢也は、穏を追われる羽目になったのだ。風わいわいと共に穏を出た賢也を待ち受けていたものは―?

今、住んでいるすぐ隣に、ひっそりと人知れず口を開けている世界。
すぐ隣にはあるけれど、簡単には行き来できない世界。

その世界観に、ぐいぐい引き込まれます。
やっぱり恒川光太郎は、ストーリー云々よりも、この雰囲気ですね。
ミステリでも、ホラーでもないけれど、恒川ワールドとも言える独特の物語。
いいですね。
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2008年04月22日

「官能的 四つの狂気」鳥飼否宇

官能的

著者名:鳥飼否宇(著)
出版社:原書房
出版年:2008.01
ISBN :9784562041374


鳥飼否宇「官能的」は面白すぎ!!

鳥飼否宇の作品は、「異界」しか読んでいないんですが、基本的にこの作家、バカミス作家なんですね?

タイトルは、官能的≠ナ、さらに狂気≠ネどという言葉の入ったサブタイトルまでついてて、おまけに、すべての見開きの右ページ上にはご丁寧に官能的≠フ三文字が踊っています。
人目のある場所では、かなり読みにくいです、はっきり言って。

の、割には表紙画はアランジアロンゾの軽いタッチになってたりして、でも、この画には・・・

お話は・・・

変態する変態助教授・増田米尊(よねたか)のストーキングフィールドワーク中、ターゲットの女性が公園のトイレで惨殺される。「唯一の」目撃者・増田の話が事実だとすれば増田以外に犯人がいなくなってしまうのだが…。そこへ増田の助手、変態ウォッチャーの千田まりが、なんと現場に落ちていたという「凶器」を持ってやって来る。ディクスン・カーの名作になぞらえた四つの事件―狂気に、変態数学者ならではの超絶思考で挑む。最凶のバカミスコンビ、降臨。

カーは草葉の陰で泣いてるかもですが、増田助教授の変態ぶりに笑わされつつ、結構、本格ミステリしてて、「夜歩くと……」はストーキング&密室もの、「孔雀の羽根に……」はピーピング&犯人消失、「囁く影が……」も●●●&一種の密室もの。
そして、謎を解くのは、興奮すればするほど頭が冴え渡る変態・増田米尊。

「赤じゃないか!」(中略)
「よくないな。あなた、赤はよくない。一説に赤パンは男心をくすぐるなんて言うけれど、とんでもない。赤い下着を見て興奮するのは牛くらいのものだろう」


そして、隠れ女王様・千田まり&クロちゃん。

「さあ、変態ちゃん、わたしの前にひざまずいてごらん。そして、足の指をお舐め!」

とにかく笑っちゃいます。たまりません。

そして、ラストの「四つの狂気」に待ち受ける、バカミス的なオチとツイスト!!
気持ちいいです。
それにしても、(表紙のお遊びや、カー≠セからカラス≠セとか、千田まり=血だまり(?)とか、タイトルの二つの意味だとか、ホントに細かいですね。でも増田・千田コンビは、今回で終わりかな?
同じ変態・増田ものの「本格的 死人と狂人たち」も読むことにしよう。

本格的

著者名:鳥飼否宇(著)
出版社:原書房
出版年:2003.09
ISBN :9784562036820

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2008年04月04日

「夜市」恒川光太郎

夜市

著者名:恒川光太郎(著)
出版社:角川書店
出版年:2005.10
ISBN :9784048736510


結局、読んでしまいました恒川光太郎「夜市」

「秋の牢獄」を読み、この「夜市」も読みたくなった訳ですが、こちらも雰囲気たっぷり、独特の恒川ワールド全開です!!

まず、表紙がいい。
「夜市」というタイトル、夜のイメージに相応しく、暗い闇の中に三匹の金魚が、時に忘れられたように、ゆったりと泳いでいる・・・
いいです。動きがあって、この一枚の絵にストーリーがあります。胸が詰まります・・・

で、期待しすぎました。
第十二回 日本ホラー小説大賞受賞作の「夜市」と書き下ろしの「風の古道(こどう)」、両方とも、「秋の牢獄」テイストのファンタジー系ホラーとも言うべき作品。

雰囲気はいいし、ラストにはミステリ的オチも待ってるにも関わらず、それほど(三人の審査員が絶賛するほど)いいとは思えない、てことは、私には向いてないってことかなあ・・・

「夜市」のお話は・・・

大学生のいずみは、高校時代の同級生・裕司から「夜市にいかないか」と誘われた。裕司に連れられて出かけた岬の森では、妖怪たちがさまざまな品物を売る、この世ならぬ不思議な市場が開かれていた。夜市では望むものが何でも手に入る。小学生のころに夜市に迷い込んだ裕司は、自分の幼い弟と引き換えに「野球の才能」を買ったのだという。野球部のヒーローとして成長し、甲子園にも出場した裕司だが、弟を売ったことにずっと罪悪感を抱いていた。そして今夜、弟を買い戻すために夜市を訪れたというのだが―。第12回日本ホラー小説大賞受賞作。

とか言いながら、次作が出ればまた読んじゃうかも。
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2008年03月24日

「秋の牢獄」恒川光太郎

秋の牢獄

著者名:恒川光太郎(著)
出版社:角川書店
出版年:2007.11
ISBN :9784048738057


恒川光太郎「秋の牢獄」は、表題作、「神家没落」「幻は夜に成長する」、三作共に、
本書のタイトル「秋の牢獄」に相応しく、独特の雰囲気を持ち、叙情性に富み、そして、囚われの物語。。。

幻想小説っぽく、ミステリとは言えないけれど、たまには、こんなのもいいかも。

お話は・・・
十一月七日、水曜日。女子大生の藍は、秋のその一日を何度も繰り返している。毎日同じ講義、毎日同じ会話をする友人。朝になればすべてがリセットされ、再び十一月七日が始まる。彼女は何のために十一月七日を繰り返しているのか。この繰り返しの日々に終わりは訪れるのだろうか―。まるで童話のようなモチーフと、透明感あふれる文体。心地良さに導かれて読み進んでいくにつれて、思いもかけない物語の激流に巻き込まれる―。数千ページを費やした書物にも引けを取らない、物語る力の凄まじさ。圧倒的な多幸感と究極の絶望とを同時に描き出す、新鋭・恒川光太郎の珠玉の作品集。

それにしても!!
「秋の牢獄」を読んで、思い起こされるのは、22ページにも出てくるケングリムウッドの「リプレイ」

藍ちゃんも、翁の面の男も、リオ様も、裸足で逃げ出すほど面白いのが「リプレイ」です。
未読の方はもちろん必読!!

ほとんど出番のなかった仲間由紀恵チャン目当てに毎週、観ていたドラマ「君といた未来のために」
初めとして、当時、パクられまくりで、世の中「リプレイ」のエピゴーネンだらけになったほどの小説。
「リプレイ」を踏まえた上での「秋の牢獄」であれば、やはり「リプレイ」が上。
(ただし、北村薫の三部作は別。すでに構想にあったらしいです)

そんな訳で、私は、「幻は夜に成長する」の怖〜いラストが好きです。
たとえ牢獄に囚われたとしても。

リプレイ

著者名:ケン・グリムウッド(著)
杉山高之(訳)
出版社:新潮社
出版年:1990.07
ISBN :9784102325018


それよりも「夜市」!!
posted by たちばな ますみ at 08:37| Comment(4) | TrackBack(0) | 国内作家・た行

2007年10月10日

「赤石沢教室の実験」田代裕彦

赤石沢教室の実験

著者名:田代裕彦(著)
出版社:富士見書房
出版年:2007.07
ISBN :9784829176467


朱色の表紙、アラビア数字、漢数字、ローマ数字の入り混じった目次の章立て、そして、叙述トリックの匂いがプンプンする怪しげな二人称・・・
もちろんラストでは、それら全てに意味がある事がわかり、ニッコリ納得です。

片桐芸術高校に君臨するエリート集団「赤石沢教室」。それは、夭逝の芸術家、赤石沢宗隆最後の弟子たち。憧憬と羨望と、僅かな畏怖。それが彼らに向けられる視線。二年前に亡くなった兄のあとを追い、片桐芸術高等学校に入学したあゆみは、兄の死に「赤石沢教室」が関わっていると知る。密かに復讐を誓うあゆみだが、その頃から、奇妙な出来事が起こり始める―。終りを告げた漆塗りの闇の時代。“現代のゴヤ”が収集した少年少女。稀代の芸術家が遺した最高傑作とは?驚天動地のサイコロジカル・ミステリー。
(「BOOK」データベースより)

全編のほとんどが、二人称で語られるので、常に違和感が付きまとい、作者が叙述系トリックを仕掛けているのも分かり(とは言え、トリックは分かりませんでしたが)読んでいて、疲れました・・・。

叙述トリックも、登場人物が極端に少ないので、分かる人にはすぐ分かってしまうかも・・・それに、それがメインなだけに、分かってしまうと面白くないかも知れませんね。

しかし、ストーリー自体は、一種の復讐譚で、一人ずつ、殺害方法などを考えていく様子は、本格系と言うよりは、クライム系の雰囲気。読んでて、楽しかったです。

また、ラストで犯人が分かってからの、ちょっとくどい位のツイストの連続も、よかったです。(でも、あとがきは不要?)
ネタバレです
posted by たちばな ますみ at 08:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内作家・た行

2007年08月29日

「異界」鳥飼否宇

異界

著者名:鳥飼否宇(著)
出版社:角川書店
出版年:2007.07
ISBN :9784048737784


鳥飼否宇「異界」、正直、期待せずに読んだんですが、面白かったです。

明治三十六(一九〇三)年春―。那智勝浦で奇怪な少年の姿が目撃される。目撃者の証言によると、少年は鶏や兎を襲い、人語を解せず獣のように吼えながら山の中へ逃げていったという。その後も目撃例が相次ぎ、村人の間には狐憑きの少年とか、神の姿だとかの憶測が流れる。そのさなか、とある病院で乳児が攫われるという事件が発生、博物学者・南方熊楠は弟子と共に事件解決へと乗り出すのだが。神話、狐憑き、山の民―。日本の風土に根づいた神秘を繙きながら明かされていく驚天動地の真相とは…!?横溝正史ミステリ賞作家が新たに挑む本格伝奇ミステリ。
(「BOOK」データベースより)

南方熊楠が探偵役だけに、山の民であるサンカ≠ニ呼ばれ、蔑まれた人々の話など、民俗学的な内容も、なかなか面白く、読みながら、「あ、これは三津田信三の刀城言耶シリーズっぽい!!」と思ってしまいました。
刀城シリーズならさしずめ「豺狼(さいろう)の如き喰らふもの」といったところでしょうか…?

刀城シリーズに比べたら、民俗学の部分も、くどくなくて、すごく読みやすいし、南方のキャラが楽しいです。(弟子の福田太一のことをあんぽん太一≠ニ呼ぶ、呼び方がスキ)

ミステリとしての謎解き部分は、細かい伏線(例えばコガネの●●●や、太一の●●●)など、実にいいです。面白いです。

また、ある特別ゲストについては、謎解きに絡んではきますが、わざわざ、この人を出す必要はなかったのでは? と思います。
(神戸の方へ、その人を迎えにいく間、南方が那智からいなくなりますが、それもあまり意味がないし…)

南方が探偵役だと、いくらでも話が出来そうなので、シリーズ化して欲しいところですが、私の大好きな刀城シリーズと被ると困るので、この一作でいいかな。
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2007年04月25日

「トカジノフ」戸梶圭太

トカジノフ

著者名:戸梶圭太(著)
出版社:角川書店
出版年:2006.08
ISBN :9784043831012


戸梶圭太は初めてですが、この短編集、スラスラ読めるし、スピード感と暴力と官能(?)とで、面白いんだけど、戸梶は、この1冊で満腹ってカンジです。

空手つかいのジャンキーと、ボクシングつかいのジャンキーが対決する「Jの利用法」や、糞害を撒き散らすハトを、エアーガンや火炎放射器で成敗する「鳩殺し」が、面白かったですね。。。

でもまあ、どれもこれも、居酒屋で、友人とグダグダ冗談言い合ってるうちに出来た話を1冊にまとめた、みたいな本というのが私の感想。
posted by たちばな ますみ at 16:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内作家・た行