2008年08月05日

「警視庁特捜班ドットジェイピー」我孫子武丸

警視庁特捜班ドットジェイピー

著者名:我孫子武丸(著)
出版社:光文社
出版年:2008.06
ISBN :9784334926175


「見ろ! 人がゴミのようだ」

喜国雅彦の表紙と本文イラストが、とってもいいカンジな我孫子武丸「警視庁特捜班ドットジェイピー」
なんか、中途半端です。
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2008年08月01日

「ホームズのいない町 13のまだらな推理」蒼井上鷹

ホームズのいない町

著者名:蒼井上鷹(著)
出版社:双葉社
出版年:2008.03
ISBN :9784575007688


うーん・・・と唸りました。
蒼井上鷹(あおい・うえたか 初読み)の「ホームズのいない町」
誰といって特定の探偵役のいない、ホームズ譚をもじったタイトルをつけた連作短編集だと思っていたら・・・?
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2008年07月10日

「聖域」大倉崇裕

聖域

著者名:大倉崇裕(著)
出版社:東京創元社
出版年:2008.05
ISBN :9784488024345


大倉崇裕の山岳ミステリ「聖域」、期待しすぎました。
あっちでも、こっちでも、評判いいんだもの・・・
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2008年06月09日

「海の底」有川 浩

海の底

著者名:有川浩(著)
出版社:メディアワークス
出版年:2005.06
ISBN :9784840230926


「MM9」の作者・山本弘の公式サイトに、この有川浩「海の底」のことが書かれていたので読んでみました。
(「MM9」の第1話「緊急!怪獣警報発令」よりも「海の底」の方が面白い、と)
有川浩、お初です。

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2008年06月07日

「芝浜謎噺」愛川 晶

芝浜謎噺

著者名:愛川晶(著)
出版社:原書房
出版年:2008.04
ISBN :9784562041527


「道具屋殺人事件」に続く、神田紅梅亭寄席物帳の第二弾、愛川晶による「芝浜謎噺」(しばはま なぞばなし)。

第二弾も快調、快調!!
作者の落語に対する並々ならぬ愛情が感じられます。そう、ミステリ部分なんて無くてもいいくらいに。
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2008年05月24日

「ドリーミング・オブ・ホーム&マザー 」打海文三

ドリーミング・オブ・ホーム&マザー

著者名:打海文三(著)
出版社:光文社
出版年:2008.02
ISBN :9784334925970


打海文三の遺作「ドリーミング・オブ・ホーム&マザー 」
最後まで読んで良かった・・・
こんな作家がいたんですね。読まず嫌いでした。反省。
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2008年05月19日

「堕天使拷問刑」飛鳥部勝則

堕天使拷問刑

著者名:飛鳥部勝則(著)
出版社:早川書房
出版年:2008.01
ISBN :9784152088918


何なんでしょうね? 飛鳥部勝則「堕天使拷問刑」って・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・????
続きをどーしても読みたい方はこちら
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2008年05月09日

「道具屋殺人事件 神田紅梅亭寄席物帳」愛川 晶

道具屋殺人事件

著者名:愛川晶(著)
出版社:原書房
出版年:2007.08
ISBN :9784562040964


続編である「芝浜謎噺」が出た、愛川晶「道具屋殺人事件」
昨年の「本ミス」では、14位でしたが、「このミス」では圏外(ベスト6にひとりだけ)という寂しい状況。
評価低すぎ。

お話は・・・
高座の最中に血染めのナイフがあらわれる、後輩は殺人の疑いをかけられる、妻の知り合いは詐欺容疑…。次から次へと起こる騒動に、二つ目、寿笑亭(じゅしょうてい)福の助が巻き込まれながらも大活躍!落語を演じて謎を解く、一挙両得の本格落語ミステリー。
「道具屋殺人事件」「らくだのサゲ」「勘定板の亀吉」の中編が3編。

私の住んでいる関西の上方落語協会には、真打制度がないため、二つ目≠ニか言われても、正直、ピンと来ないとこもあるのですが、落語を知らない人にも分かりやすく書かれていて、楽しめました。

寄席で事件が起こり、関係者は落語家、探偵役も落語家(しかも、安楽椅子探偵!)とその弟子、そして、事件の解決方法が、寄席で落語を演ずることというのが、ミステリとして素晴らしい。

確かに、事件の謎自体は大したことはないし、表題作の「道具屋殺人事件」は、知識がなければ解きようもないのですが、それでも読ませます。
事件と、真相と、落語のネタが相互に関連して(させて)、事件を解決するんですから、構成としては申し分なし。

ただ、ワトソン役の亮子や、安楽椅子探偵の山桜亭馬春(ばしゅん)などは、いいキャラしてるんですが、肝心の探偵役の寿笑亭福の助のキャラがイマイチのような気が・・・

どちらかと言うと、ミステリよりも、落語への、作者の愛情の方が、勝ってる感じがするんですが、そのせいかなあ。
でも、次作の、「芝浜謎噺」も必読です。

(それにしても、この本、誤植(誤字?)が多すぎます!! 亮子≠良子≠チて・・・)
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2008年04月18日

「裁判員法廷」芦辺拓

裁判員法廷

著者名:芦辺拓(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2008.02
ISBN :9784163267906


2009年より始まる裁判員制度をとりあげた芦辺拓「裁判員法廷」

弁護士・森江春策を登場させてはいるものの、あくまでも主人公は、裁判員であるあなた=B
「審理」「評議」、そして「自白」の三話構成で、裁判員制度というものを、分かりやすく説明しつつ、謎が解かれていきます。

それにしても。
「審理」「評議」の真相は、ちょっといただけないな、と思いつつ読み進めていたのですが、そしたら、あなた!!
「自白」で、やられましたよ!!
殺人に関しての、それぞれの証言が錯綜する中、被害者の家に誰が、いつ、訪れたのかは、分かってしまったのですが、本作のキモは、他にあったんですね。

ラストに至って、この小説は、三話まとめて一つのミステリだったのだということが分かります。あーすごいぞ。だって、(「プロローグにかわるメッセージ」にも前から順に≠チて書いてあるし、「自白」のあなた≠ノ関する叙述トリックのためのミスディレクションとして「審理」「評議」で二人称のあなた≠使ってるとすれば、やっぱりメインは「自白」ということになりますよね?

なんか今回、ネタバレっぽいですか?

お詫びに(?)「自白」来栖綴チャンのイメージにピッタリの堀北真希チャンをどーぞ。

堀北真希.bmp
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2008年01月17日

「首鳴き鬼の島」石崎幸二

首鳴き鬼の島

著者名:石崎幸二(著)
出版社:東京創元社
出版年:2007.08
ISBN :9784488017408


石崎幸二「首鳴き鬼の島」は、クローズド・サークル、文字通り嵐の孤島もののミステリです。

お話は・・・
相模湾に浮かぶ、竜胆(りんどう)家の私有地・頚木島(くびきじま)は「首鳴き鬼」の伝説から、首鳴き島と呼ばれていた。首を切られた鬼の身体が首を求めて鳴きながら彷徨うという伝説だ。若者向け情報誌の怪奇スポット特集の取材で、ガールフレンドの茜とともに島を訪れた編集者・稲口は、後継者問題で一族が集まる頚木島の頚木館で、伝説に見立てた連続殺人事件に巻き込まれた…。
(「BOOK」データベースより)

嵐の孤島、見立て殺人、顔をつぶされた死体・・・というガチガチ本格ミステリなのですが、
この作品のトリックは、DNA鑑定が鍵になるわけで、それを成立させるために、犯人は大変な努力≠します。

もちろん犯人というものは、自らの犯行を隠すために様々な努力≠するわけですが、この作品の場合は、その努力≠ェ不自然で、犯人の努力≠ニいうよりも、作者の努力≠ニいうカンジが強いのです。
例えば、(ネタバレ反転)DNA鑑定させないために、給水タンクの中に斬った腕なんかを入れてましたけど、あんなことしたら飲み水すら無くなるでしょ? 普通。それに顔をつぶして、焼いて、年齢を分からなくするトリックも、黒こげでもないのに、ホントに区別つかないものでしょうか? 耳の形はみんな違うものだし、虫歯は1本もないの???

いくら何でも、こんなにうまくは警察も騙されないだろう感が大です。
それとも私が細かすぎ?? でも、読み進めながら、あちこち(影石の台詞回しもどうにかして欲しい!!)引っかかるので、スッキリしません。

プロローグの手紙や、首鳴き鬼の伝承に関する文献も、しっかりラストで効いてくるところなど、とてもいいだけに、残念でした。
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2007年10月24日

「ハッピーエンドにさよならを」歌野晶午

ハッピーエンドにさよならを

著者名:歌野晶午(著)
出版社:角川書店
出版年:2007.09
ISBN :9784048737951


歌野晶午の、タイトル通りハッピーエンドではない短編集。

巻頭の、親に嫌われていると思っている女の子の話「おねえちゃん」から、もう真っ黒。本の装丁と同じく、真っ黒です。

死の臭いがプンプンする「死面」、動機が黒くて面白い「防疫」、これってアレと一緒のトリック!? と思って読んでたら、やっぱり一緒だった「尊厳、死」(ただ、こっちの方が、トリックと動機が結びついてて、私はスキ)などなど、イヤな話・・・と思いつつも最後まで、結構楽しく読めました。

特に良かったのは、ろくでなしの亭主を支える妻の話「サクラチル」
後味の悪さでは、一番かも知れませんし、某海外作家の作品にも似たようなものが、ありましたが、個人的には好みです。

どの話も、黒いんですが、ラストのツイスト自体が、さらに黒くて、黒さのスパイラル状態といった一冊でした。。。
posted by たちばな ますみ at 09:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内作家・あ行

2007年10月19日

「女王国の城」有栖川有栖

女王国の城

著者名:有栖川有栖(著)
出版社:東京創元社
出版年:2007.09
ISBN :9784488012274


傑作「双頭の悪魔」以来、15年7ヶ月ぶりの学生アリスシリーズの第四作目にあたる
「女王国の城」
ハッキリ言って、前三作の内容は、あまり(ほとんど?)覚えてません。。。
「双頭の悪魔」が、とんでもない傑作だったことを除いて。

舞台は、急成長の途上にある宗教団体“人類協会”の聖地、神倉。大学に顔を見せない江神部長を案じて、推理小説研究会の後輩アリスは江神二郎の下宿を訪れる。室内には神倉へ向かったと思しき痕跡。様子を見に行こうと考えたアリスにマリアが、そして就職活動中の望月、織田も同調、四人はレンタカーを駆って木曾路をひた走る。“城”と呼ばれる総本部で江神の安否は確認したものの、思いがけず殺人事件に直面。外界との接触を阻まれ囚われの身となった一行は決死の脱出と真相究明を試みるが、その間にも事件は続発し…。江神シリーズ待望の書き下ろし第四長編。
(「BOOK」データベース)

長いんです、これ。
「緑魔の町」や「プリズナーbU」など不思議なマチものの話も長すぎるし。本筋に関係してこないし。

それでも「読者への挑戦」から後の、解決篇は、江神先輩の独壇場。
11年前の未解決事件、今回の事件、そして「エピローグ」の三段構えの、それぞれにリンクした謎解きは心地いい。
特に、拳銃を、いつ、誰が、どうやって持ち込んだのか?と、「エピローグ」が素晴らしい。

ただ、犯人の条件と、それを絞り込んでいくプロセスは面白いけれど、犯人や、その動機には魅力がないです。(江神さん、ごめんなさい)
やたらと多い見取り図も、本格ファンとしては嬉しいものの、謎解きには関係なし。
(とは言え、見取り図の全く出てこない三津田さんの刀城言耶シリーズには見習って欲しいものです。あ、P148の図は、必要ね)

とにかく、「双頭の悪魔」を未読の方は幸いである。そちらからどうぞ。「月光ゲーム」「孤島パズル」は、どっちでもよろしい。なんならこの「女王国の城」もどっちでもよろしい。
「双頭の悪魔」を読みなさい。
(まあ、「双頭の悪魔」を読めば、他のも読みたくなるとは思うけど・・・)

双頭の悪魔

著者名:有栖川有栖(著)
出版社:東京創元社
出版年:1999.04
ISBN :9784488414030

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2007年10月05日

「サニーサイドエッグ」荻原 浩

サニーサイドエッグ

著者名:荻原浩(著)
出版社:東京創元社
出版年:2007.08
ISBN :9784488012267


前作「ハードボイルド・エッグ」は読んでませんが、大変楽しく読めました。

自分は、警察が持てあます類の難解な事件≠ノ向いていると思っているものの、捜査依頼は、犬猫探しばかりの探偵・最上俊平
犬猫探しをしたいのに、人捜しの依頼ばかり来てしまう米澤穂信「犬を探せ」紺屋長一郎とは対照的です。

フィリップ・マーロウに憧れる私は、むろん私立探偵である。が、やむなく、失踪したペットの捜索を請け負うこともある。ある日、和服を着た若く美しい女性が事務所を訪れてきた。ペット捜しならもう―「うちの猫を捜してほしいんです」はい喜んで。一カ月ぶりの仕事ではないか。しかもそうこうするうち、なんと「ブロンドで青い目の若い」秘書まで雇えることに。え、な、なんだこいつは!?おまけに猫捜しも、ただの猫捜しではなくなっていくのだった…。『ハードボイルド・エッグ』続編。最上俊平ふたたび。
(「BOOK」データベースより)

フィリップ・マーロウの作品は、読んで無くても十分楽しめますが、読んでると、もっと楽しめますね。

でもしかし、この話、長い・・・。
連載自体も「ミステリーズ!」で、なんと三年半。
最上の、センスのいいユーモアや、マーロウ張りのワイズクラックなんかが面白いし、ストーリー自体が、ハードボイルドものにしては、シンプルすぎるほどシンプルなので、まだましですが、猫探しのシーンが延々と続くのにはさすがに閉口しました・・・。
(反対に、ストーリーや謎自体は、この長さにしてはシンプルすぎ)

それでも、作者の、フィリップ・マーロウへの、ハードボイルドものへの、愛を感じるので、読んでいて気持ちいいです。

私は自分をいくつかの職業倫理で縛っている人間だ。依頼人と交わした約束は守る。(中略)警官とは親密にならない。依頼人とコーヒーを飲むときはブラックで。商売道具のひとつであるペットフードにはけっして手を出さないというのも、そのひとつだ。(P229)

ま、職業倫理とは関係なさそうなものも、ありますが、この7行あとには爆笑。

行きつけのJの店≠フマスター、問題児の茜、マーロウかぶれの県警の須藤、古典的美人の長尾千春(ハードボイルドものでは、こういう人が犯人に決まってるんだけど・・・)などなど、登場人物も魅力的だし、私は、この話、すごく気に入ったので、「ハードボイルド・エッグ」も読んでみようかなあ・・・。
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2007年09月24日

「首挽村の殺人」大村友貴美

首挽村の殺人

著者名:大村友貴美(著)
出版社:角川書店
出版年:2007.07
ISBN :9784048737845


桂美人の「ロスト・チャイルド」に続いて、第27回横溝正史ミステリ大賞受賞作大村友貴美「首挽村(くびきむら)の殺人」です。

「ますます事件は奇怪だ。尋常ではないね」岩手県の雪深い村・鷲尻村。無医村の状態が続いていたこの村に、東京から待望の医師・滝本志門(しもん)がやってきた。しかし、滝本の着任以後、村では謎の変死が立て続けに起こる。それは、殺害後の遺体を異様な形で人目に触れさせるという、前代未聞の連続猟奇殺人事件だった。この村が「首挽村」という不吉な名前で呼ばれる理由とは?村人すら忘れかけていた忌まわしい過去が、事件の真相を浮かび上がらせる―。
(「BOOK」データベースより)

横溝正史ミステリ大賞に相応しく、東北の過疎に悩む寒村に起こる殺人事件。

会話が、方言使ってたり、標準語使ってたりで、統一性がないとか、三人称多視点で語られるので、怪しいな? と思ってた人が犯人ではないとすぐ分かってしまったり・・・瑕疵も多少ありますが、「ロスト・チャイルド」に比べれば、全然、気になりません。大丈夫です。

とにかく、見立て殺人をはじめとして、全編にわたって横溝の作品を意識した構成で、非常に楽しめました。
一つ残念なのは、きちんとした探偵役がいないことでしょうか・・・
(やっぱり、藤田警部補が探偵役?)
本格ミステリなんだから探偵役がいないとなあ・・・。

しかし、デビュー作としては、十分良かったです。
本格好きな人、横溝好きな人だったら、目次の各章のタイトルを読むだけでも、ワクワクしてくるはずです。

大村友貴美、次回作にも期待しましょう。
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2007年09月13日

「疑惑」折原 一

疑惑

著者名:折原一(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2007.06
ISBN :9784163260204


「異人たちの館」以来、久しぶりの折原一です。

振り込め詐欺、放火、騒音おばさん…あなたのそばにひそむ悪意を描いて大好評『冤罪者』『失踪者』シリーズの姉妹篇ともいうべきミステリー作品集。「黙の家」を特別収録。図版多数掲載。
(「BOOK」データベースより)

それぞれに、ひねりもあって、けっこう楽しめました。
特に、連続猟奇殺人犯が乗り合わせていると思われる新潟行きの列車での出来事を描いた「危険な乗客」は、この短編集の中では、異質かもしれませんが、一番面白かったです。

それとボーナストラックの「黙の家」は、元版を読んでないので、何とも言えません。。。
posted by たちばな ますみ at 14:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内作家・あ行

2007年08月20日

「シャーロック・ホームズと賢者の石」五十嵐貴久

シャーロック・ホームズと賢者の石

著者名:五十嵐貴久(著)
出版社:光文社
出版年:2007.06
ISBN :9784334076566


現在、「パパとムスメの七日間」が絶好調の五十嵐貴久によるシャーロック・ホームズのパスティーシュ集。

1話目のみ、メタっぽいお話ですが、聖典に出てくるバリツ≠ノ関する第2話、「賢者の石」を発見したニューヨーク大学の教授の息子が、厳重に監視されているホテルから失踪する(犯人はドイツ軍?)という第3話、そして第4話は、ホームズと同時期に霧のロンドンを跋扈した例の殺人鬼に関するお話。。。

もちろんパスティーシュなので、聖典は読んでる方が楽しめるんですが、読んで無くても大丈夫です。
この2〜4話の各話には、それぞれ最後に、あるシカケがあってこれが楽しいんです!!

このシカケに関しては、ネタバレになるので、言えませんが、特に第3話「賢者の石ー引退後の真実」のシカケにはビックリしました。

本文イラストは、ひらいたかこさんが担当し、神経質そうで、渋さMAXなホームズがいいです。サクサク読めるので、お気軽にどうぞ。
ホームズと言えば・・・
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2007年08月13日

「密室殺人ゲーム王手飛車取り」歌野晶午

密室殺人ゲーム王手飛車取り

著者名:歌野晶午(著)
出版社:講談社
出版年:2007.01
ISBN :9784061825130


簡単にまとめて一言で言ってしまうと「歌野晶午のお蔵入り小ネタ集」(←ちょっと酷すぎ? ごめんなさい)

お話はこんなです…

“頭狂人”“044APD”“aXe(アクス)”“ザンギャ君”“伴道全(ばんどうぜん)教授”。奇妙なニックネームをもつ5人がインターネット上で殺人推理ゲームの出題をしあっている。密室、アリバイ崩し、ダイイングメッセージ、犯人当てなどなど。ただし、ここで語られる殺人はすべて、現実に発生していた。出題者の手で実行ずみなのである…。茫然自失のラストまでページをめくる手がとまらない、歌野本格の粋。
(「BOOK」データベースより)

タイトル通り、5人が順番に出題していく「殺人ゲーム」なわけですが、どれもトリック的にはイマイチ。
「生首に聞いてみる?」が一番、本格っぽいけど、トリックとしては普通ですよね?

「密室でなく、アリバイでもなく」のラストのツイストも、結構ありがちです。先日もTVドラマでやってましたよね。似たようなネタで。(こちらは、犯行動機そのものに関わっていて、面白かったです)

歌野が書いている「あまりにふざけた話」の状況設定のためにボツネタっていうのではなく、トリック的に、ボツネタだと、私は思うんですが・・・

で、問題のラスト「Q8」ですが、これはもう、どうでもよろしい。あっても、なくても。
(今回、辛口すぎました???)
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2007年07月11日

「くらのかみ」小野不由美

くらのかみ

著者名:小野不由美(著)
出版社:講談社
出版年:2003.07
ISBN :9784062705646


出だしの死人あそびのあたりは、怖くて、ホラーなのかな? と、かなり期待してしまいました。
子供が一人多い・・・座敷わらしは誰か?

ところが、事件が起こると、わらしちゃんの話題はすっかり消えてしまって、本格ミステリへと変貌してしまいします。
そこからは、とにかく登場人物が分かりにくい!!
名前は、一郎、次郎などと、配慮してくれてはいるものの、記号でしかない名前は、やっぱり分かりにくいですね。

さらに、各人のアリバイ、動機など、時系列に整理してくれてましたが、ごめんなさいして、読み流してしまいました。。。

最後に、わらしちゃんの話が出てきて(結構、唐突に)、犯行動機なんかとも綺麗にリンクしていくだけに、もったいなかったです。
出来れば、もう少し登場人物を少なくするとかして欲しかったです。
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2007年06月04日

「びっくり館の殺人」綾辻行人

びっくり館の殺人

著者名:綾辻行人(著)
出版社:講談社
出版年:2006.03
ISBN :9784062705790


館シリーズは迷路館か人形館あたりまでは、読んでましたが、その後は、「四〇九号室の患者」以来の久々の綾辻行人でした。

作者は、少年少女のトラウマになるようなものをって言ってたらしいですが、表紙、口絵からして怖すぎです。
七戸優(しちのへ・まさる)の装画と挿絵がとにかく素晴らしい!!
特に、p141の、読者目線の腹話術じじいなんか、最悪最恐!! リリカもやば過ぎ!!

ストーリーは、いたってシンプルです。
近所で「びっくり館」と呼ばれる屋敷で、十年前に起こった密室殺人。当時6年生だった友人俊生(トシオ)の祖父が、刺されて死んでいたのを、主人公の三知也たちが発見する。
ストーリーは、三知也と俊生の出会いから、事件が起こるまでを、回想しながら進んでいきます。

トリック(?)もそれほどキレがいい訳でもないし、本格ミステリ感も、ありませんが、面白く読めました。
でも、子供が読めばトラウマ必至、と言うよりも、とても子供向けとは思えません・・・。
私はすごい恐がりだったので、子供の時に、この本と出合わなくてホントに良かったです。

ところで、裏表紙の時計の絵ですが、MABOROSHISHA 21DAY≠チて何か意味があるんでしょうか?
口絵で、トシオが持っている本も気になるなあ・・・
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2007年03月28日

「まどろむベイビーキッス」小川勝己

まどろむベイビーキッス

著者名:小川勝己(著)
出版社:角川書店
出版年:2002.09
ISBN :9784048734042


キャバクラ「ベイビーキッス」に勤めるみちるの孤独。

メインの仕掛けもアンフェア気味だし、時刻表のトリックも陳腐すぎ(あえて陳腐にしてるのかな?)なんだけど、それによって、際立つみちるの孤独感が本書の読みどころか。

キャバクラを現実世界の自分のいられる場所とし、虚構世界のHPにも逃げ場を作っていたみちるだが、両方共の世界に亀裂が入り、破滅へと暴走してしまう。。。

でも、ミステリだと思って読んでると腹が立つかも。
(例えば、巻頭にある、なんとも思わせぶりなベイビーキッスの見取り図。私は、「おっ、密室殺人??」って思いましたから)

最後のフレーズが、胸にグッときます。泣かせます。

(角川文庫からも出ていますが、私は単行本の表紙の方が好きなので、そちらを採用しました)
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