2008年、1回目は昨年のベストについて。
実を言うと、これまでは、「このミス」が出てから、その順位を参考にして、作品を選んで、読んでたんですが、今年は反対に、読んだ作品の結果を「このミス」「本ミス」で確認する形になりました。
で、どうだったかと言えば、年間のベストってこの程度なのか・・・(偉そう?)というのが本音です。
手放しで、良かった! と言えるほどのものはなかったです。
まあ、
三津田信三の
「首無の如き祟るもの」に関しては、同じ
刀城言耶シリーズの前ニ作を読まずに、いきなり
「首無」を読んでいれば、もっと私の中での評価も高かったのかな…とは思います。
しかし、
三津田信三ファンの私としては、
「首無」が、「このミス」で5位、「本ミス」で2位、また「本ミス」での読者投票では、
三津田信三が、二年連続1位で、嬉しい限り。良かったです。
さて、2007年に私が読んだ本(出版年度は関係なし)でのマイ・ベストとしては、
長編部門(順不同)
★
「イニシエーション・ラブ」乾くるみ| イニシエーション・ラブ |
 | 著者名:乾くるみ(著) 出版社:文藝春秋 出版年:2007.04 ISBN :9784167732011
|
★
「ベルカ、吠えないのか?」古川日出男| ベルカ、吠えないのか? |
 | 著者名:古川日出男(著) 出版社:文芸春秋 出版年:2005.04 ISBN :9784163239101
|
★
「向日葵の咲かない夏」道尾秀介| 向日葵の咲かない夏 |
 | 著者名:道尾秀介(著) 出版社:新潮社 出版年:2005.11 ISBN :9784103003311
|
★
「首無の如き祟るもの」三津田信三| 首無の如き祟るもの |
 | 著者名:三津田信三(著) 出版社:原書房 出版年:2007.04 ISBN :9784562040711
|
★
「夏期限定トロピカルパフェ事件」米澤穂信
以上の5作品なんですが、いいですねえ・・・!! こうやって並べてみるだけで、思わず、にやけてきてしまいます。
2007年のものは、「首無」だけ。
「首無の如き祟るもの」は、張りに張った伏線を、たったひとつのある行動から、ぱたぱたぱたと、回収しつつ謎を解いていくという快感!! 大きなメイン・トリックをドーンと据えた
有栖川有栖の
「女王国の城」も面白かったけど、やっぱり「首無」でしょう。
次回作の
「山魔(やまんま)の如き嗤うもの」も待ちきれません。
(「厭魅」まじもの≠ノえんみ≠ネどとルビを振った「このミス」(P11)は万死に値する!!)
作家では、
三津田信三と
米澤穂信の二人が重要。
本格魂があります。
プラス
道尾秀介、
石持浅海かなあ。
道尾は、
「向日葵の咲かない夏」は、ファンタスティックだったけど、
「片眼の猿」と
「ソロモンの犬」はハズレだったので
「ラットマン」に期待。(
「シャドウ」は未読)
あと、
山沢晴雄の
「離れた家」(「このミス」6位、「本ミス」5位)もアリバイ・トリックの複雑極まりなさが心地いい。
これぞ本格ミステリを読む喜びです。
それから、
西澤保彦の
「収穫祭」(「このミス」26位「本ミス」7位)の第1部の臨場感と迫力といったところ。
では次に
短編部門。
★
「輝く断片」シオドア・スタージョン| 輝く断片 |
 | 著者名:シオドア・スタージョン(著) 大森望(編集) 出版社:河出書房新社 出版年:2005.06 ISBN :9784309621869
|
★
「黒い子猫」A・Z・カー| 誰でもない男の裁判 |
 | 著者名:A.H.Z.カー(著) 田中融二(訳) 出版社:晶文社 出版年:2004.06 ISBN :9784794927422
|
短編集は、国内作家よりも海外作家の方が、いいです。
2007年には、国内作家の短編集も何冊か読みましたけど、あまり印象に残るものはありませんでした。
上記の、
「輝く断片」と
「黒い子猫」は、共に
【本日の短編】に取り上げたいほどの2篇です。
特に前者の鮮烈さ、衝撃は、特筆ものです。
(狗頭坊主さん、まだ読んでくれてますか?)
以上、発表おわり!!
以下はおまけです…
posted by たちばな ますみ at 11:15|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
その他