| ザ・ベスト・オブ・サキ 1 |
 | 著者名:サキ(著) 中西秀男(訳) 出版社:筑摩書房 出版年:1988.06 ISBN :9784480022295
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今日から、新しい試みとして、ミステリの短編小説の紹介をしていきたいと思います。
本当は、毎日1冊読んで、毎日更新したいんですが、私の読書力では、とても無理。。。
そこで、今年読んだ(あるいは過去に読んだ)国内外の短編小説の中から、私の気に入っているものを、紹介していこうという企画です。
基本的に、短編集の中の、1編なので、立ち読みとか、図書館で借りたりして、気楽に読んでもらえるといいかな、と。
題して
【本日の短編】。(そのままですね…)
記念すべき第1回目は、
サキの
「スレドニ・ヴァシュター」。
「スレドニ・ヴァシュター、どうぞひとつだけぼくの願いを叶えてください」サキの作品は要約すれば、作品紹介にあるように残酷さとユーモア、とぼけた語り口、簡潔な文体で、心の暗部を描き出す≠ニいうものかも知れません。
確かに、この
「ベスト・オブ・サキ」を通して読めば、(特にクローヴィス・サングレールを主人公としたものは)その通りですが、ほぼ、その条件を備えつつ、恐怖小説の傑作とも言えるのが、この
「スレドニ・ヴァシュター」です。
コンラディンは十歳だが医者はあと5年はもつまいと診断していた。両親はいなくて、病弱なコンラディンは、厳しい後見人の従姉との生活で、窮屈で、退屈な日々を送っていた。
そんな彼が唯一、現実逃避できるのが、暗い茂みに隠された庭の奥の物置小屋だった。
そこで彼は密かに、メンドリと大イタチを飼っていたのだが、大イタチに、スレドニ・ヴァシュターと名づけた時から、大イタチは、彼の神となり、信仰となっていく。
そして、ある日・・・
あまりにも有名な
「あけたままの窓」や、人語を話す皮肉屋の猫の話
「トバモリー」、ツイストの効いた
「ハツカネズミ」などなど、サキらしい作品も紹介したいところですが、ユーモアよりも、恐怖小説とも言える
「スレドニ・ヴァシュター」は、最初の重い一文から、ラストまで、一切無駄が無く、緊張感にあふれていて、また、主人公の立場がサキの幼年時代を思わせるとなれば、正に鬼気迫る傑作の名に相応しいと言えるでしょう。
未読の方は、是非一度、読んでみて下さい。
ところで、この
「スレドニ・ヴァシュター」、今、読もうと思っても、
ちくま文庫の
「ベスト・オブ・サキ T」は品切れ状態で、
創元推理文庫の
「怪奇小説傑作集 2 新版 英米編」 くらいでしか読めないんですね・・・
(ネットなら買えますが、立ち読みできないし・・・)
ちなみに、私が初めて
サキを読んだ
新潮文庫の
「サキ短編集」には入っていません。
(
「トバモリー」も入ってませんけど、新潮文庫版は、お手軽でオススメです)
| ザ・ベスト・オブ・サキ 2 |
 | 著者名:サキ(著) 中西秀男(訳) 出版社:筑摩書房 出版年:1988.06 ISBN :9784480022301
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| サキ短篇集 |
 | 著者名:サキ(著) 中村能三(訳) 出版社:新潮社 出版年:1958.02 ISBN :9784102026014
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posted by たちばな ますみ at 03:55|
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