2008年09月16日

「凶宅」三津田信三

凶宅

著者名:三津田信三(著)
出版社:光文社
出版年:2008.09
ISBN :9784334744724


お待ちしておりました。
家三部作の第二弾三津田信三「凶宅」
第一弾の「禍家」と違い、純然たるホラーでした。よし。
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2008年09月12日

「後ろ小路の町家」三津田信三【「京都宵 異形コレクション」所収】

京都宵

著者名:赤江瀑(著)
出版社:光文社
出版年:2008.09
ISBN :9784334744755


異形コレクションの最新刊「京都宵」に収録された三津田信三「後ろ小路の町家」
三津田信三・実話系で「百蛇堂」とも少しだけリンクしてます。

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2008年09月01日

「迷家(まよいが)の如き動くもの」三津田信三【メフィスト2008年9月号所収】

お待ちかね、三津田信三による、刀城言耶シリーズの1年ぶりの最新短編。
前作「首切の如き裂くもの」より、ミステリとして謎解きもスッキリしてていいです。
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2008年08月11日

「百怪の如き騙るもの」三津田信三

三津田信三インタヴュー。
ハヤカワ・ミステリマガジン 2008年8月号「迷宮解体新書」より。
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2008年07月29日

「怪奇写真作家」三津田信三【ミステリマガジン2008年8月号所収】

ミステリマガジン
2008.06.25
発売発行サイクル:月刊
出版社:早川書房
雑誌コード:08439-08


三津田信三の短編「怪奇写真作家」読みました。
ミステリマガジン8月号幻想と怪奇特集の一編です。
こわっ。
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2008年07月15日

「合わせ鏡の地獄」&刀城言耶最新作!! 三津田信三

未来妖怪

著者名:朝松健(著)
出版社:光文社
出版年:2008.07
ISBN :9784334744526


三津田信三「合わせ鏡の地獄」(だけ)読みました。
「未来妖怪」は、井上雅彦監修による異形コレクションというホラーアンソロジーシリーズの第40巻。
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2008年07月10日

「忌館 <ホラー作家の棲む家>」三津田信三 いかん≠ニ読むのね♪

忌館.gif

この白面の女性は誰?
やっぱり、信濃目稜子でしょうか?
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2008年07月04日

「未来妖怪 異形コレクション」井上雅彦監修(三津田信三 他)7/10発売!!

出ますよ、三津田信三の新作短編が!!!
それもすぐ! 来週!!
光文社文庫のアンソロジー「未来妖怪 異形コレクション」の中の一編。

で、「忌館<ホラー作家の棲む家>」が再来週!!

未来妖怪.jpg
(↑ アップにして、よく見て下さいね!!)

そーなんですよ、三津田信三は短編もОK!!

過去にも、同じ「異形コレクション」に発表された短編三作、「見下ろす家」「よなかのでんわ」、そして「赫眼(あかまなこ)」は、いずれも怖かったので、今回も期待大。

しかも、今回のお題は何と、未来妖怪
およそ三津田らしからぬ、しかし、だからこそ、楽しみなお題です。
(ただの妖怪≠セけなら得意そうだけど・・・)

とにかく、新作が読めるので、顔がにやけてきます。
嬉しい・・・!!

「見下ろす家」「よなかのでんわ」「赫眼(あかまなこ)」感想はこちら
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2008年06月30日

「十三の呪 死相学探偵1」三津田信三

十三の呪

著者名:三津田信三(著)
出版社:角川書店
出版年:2008.06
ISBN :9784043902019


三津田信三の待望の新シリーズ「十三の呪 死相学探偵1」
大体、予想通りの出来でした。
やっぱりなあ・・・
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2008年06月17日

「忌館<ホラー作家の棲む家>」三津田信三 7/15です 「十三の呪 死相学探偵1 」も、もうすぐ

今月25日(もうすぐ!!)には、角川ホラー文庫から書き下ろしの「十三の呪 死相学探偵1 」が出る三津田信三

続けて来月7/15には講談社文庫から、デビュー作「ホラー作家の棲む家」に、おまけの短編「西日『ホラー作家の棲む家』その後」がついて出るようです。
(短編タイトルは、「本格ミステリベスト10」より)

それで、タイトルも「忌館」(いみやかた?)に変えたんですね。
とにかく楽しみ!! 再読、再読。

で、やっと「十三の呪 死相学探偵1 」の表紙がアップされました。(表紙イラストは、きたがわ翔

200802000582.jpg
これって、じゅうさんのじゅ≠チて読むんですね。
(確かにのろい≠セと、送り仮名のい≠ェ必要)

それと、左下の蛾は、もしかして、あの「羊たちの沈黙」に出てきたドクロメンガタスズメ? ストーリーに関係あり??
羊たちの沈黙

著者名:トマス・ハリス(著)
菊池光(訳)
出版社:新潮社
出版年:1989.09
ISBN :9784102167021


           (↑この蛾)

とにかく、新シリーズの「十三の呪 死相学探偵1 」が、すごく楽しみ!!
(表紙を含め、三津田っぽくない雰囲気が、プチ不安なので、余計に早く読みたい!!)
どうか、次々と続編が出ますように・・・(祈)

ところで、今月出るはずだった、<家シリーズ>の新作は、どうなったんでしょう・・・?
わたし気になります。
posted by たちばな ますみ at 07:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 三津田信三

2008年05月10日

「十三の呪 死相学探偵1」三津田信三 角川ホラー文庫 まだ出てません。

まだ、出てませんけどね、えー、えー。三津田信三「十三の呪 死相学探偵1」
6月25日発売予定だとか。

角川書店によると、お話は・・・

他人に現れた死相が見える弦矢俊一郎。大学卒業以後、神保町で探偵事務所を始めた彼の元に、
初めての依頼人が訪れる。だが、アイドル顔負けの彼女には死の陰は全く見つけられず・・・。

いやあ、どうですか? ホラーとは言え、今までの三津田信三では、ちょっと考えられないようなお話
じゃありませんか?
アイドル顔負けの彼女≠ナすよ!?
しかも、シリーズ第1弾!!

実は、角川のHP見ても、来月刊行予定にはなってるものの、作者名は書かれてないんですよね。
(あらすじは書いてあるのに、何ていい加減な角川書店・・・それとも内緒にしてるのか??)
で、HMVの方を見ると、ちゃんと三津田信三の名前があったので、やっぱり、とは思ったんですが、
しかーし!!

来月の角川ホラー文庫の、もう1冊の方(こちらも作者不詳)が気にかかる。
タイトルが、「すきま」で、お話が、

校閲プロダクションで働く未知生は、妻と4歳の娘との住まいとして、郊外の一軒家を手に入れた――。その家には秘密があった、壁と柱、言葉と言葉、何かは、その隙間から、じっと見つめ、手を伸ばそうとしている……

だそうで、どうですか? こっちの方が、三津田っぽいでしょ?

とは言え。
「2008 本格ミステリ・ベスト10」では、

五月 新シリーズになるかもしれないホラー・ミステリ(?)を予定しています。うーん、どんな作品になるやら。
六月 『禍家』に続く<家シリーズ>の第二弾。『凶宅(きょうたく)』か『忌屋(いや)』か、まだ書く作品は決めていません。


とのことだったので、<家シリーズ>の方が、「禍家」と同じ光文社から出るとすれば、五月の新シリーズは、角川から(1ヶ月ずれてるけど)出る、と考えられるので、「十三の呪 死相学探偵1」三津田信三で正解。となるんですよね。

えっ! そうすると、もしかして6月には、2冊同時刊行とかいう、もったいない状況になる可能性も無きにしも非ず、ということ???

いずれにせよ、来月には、(たぶん)三津田信三の新作が読めるわけですよね。
いいなあ・・・嬉しいなあ・・・待ってまーす!!
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2008年04月24日

「山魔の如き嗤うもの」三津田信三 読了!!

山魔の如き嗤うもの

著者名:三津田信三(著)
出版社:原書房
出版年:2008.04
ISBN :9784562041510


待ちに待った「山魔(やまんま)の如き嗤うもの」三津田信三による刀城言耶(とうじょう・げんや)シリーズ最新作!!

私は、刀城言耶シリーズを、こうしてリアルタイムで読めるだけでも幸せ(待たされる訳だけど)なのに、このクオリティ!! 感無量です。

前作「首無の如き祟るもの」は素晴らしい出来だった訳ですが、「山魔の如き嗤うもの」も負けてません。待たされた甲斐がありました。

お話は・・・

忌み山で人目を避けるように暮らしていた一家が忽然と消えた。惨劇はそこから始まる。
あたかもそれは六地蔵様の童唄のようだった。
「しろじぞうさま、のーぼる」
一人目の犠牲者が出た。
「くろうじぞうさま、さーぐる」
二人目の犠牲者──。
「あかじぞうさま、こーもる」
そして……

消失と惨劇の忌み山で
刀城言耶が「見た」ものとは……

物語は、郷木靖美(ごうき・のぶよし)という人によって書かれた「忌み山の一夜」と題された原稿から始まります。

ここの雰囲気は、同じ三津田の「蛇棺葬」「百蛇堂」を思わせる滑り出し。いつもの土俗ホラー部分は、ここに集約されてて、山の中で、例の如く様々な怪異と、一家消失の謎が待ち受けています。
そして、人間関係など、ややこしい部分もこのパートのみ。

刀城言耶のパートになってからは、前作「首無」よりも、登場人物を極限まで切り詰めることで、人間関係も分かりやすく、複雑怪奇な地理や建造物や儀式もなく、さらに読みやすくなっています。
反対に、ホラー・テイストは少なくなってますが、刀城言耶のファザコンぶりもうかがえ、また、<怪想舎(かいそうしゃ)>の編集者祖父江偲(そふえ・しの)との掛け合いも楽しくて、(人物描写の弱さはありますが)一歩前進です。

そして!! 今作も、快刀乱麻を断つ≠ニはこのこと。
ラストの刀城の謎解きでは、「首無」同様、ある一つの謎が解かれた途端に、すべての謎が一気に解明され、伏線も回収され行く様は、圧巻!!
冒頭の一家消失事件を皮切りに、童唄になぞらえた連続殺人事件の謎が、ここまでキレイに解決されると気分爽快!!

さらに!! これもお約束通りに、二転三転のツイストが、ラストのラストまで待っているとなれば、ファンとしても嬉しい限り。

こうなると、さらに次回作への期待がいやが上にも高まってしまいます・・・
(三津田が書いてたように、京都の遊郭を舞台とした「幽女の如き怨むもの」になるのかな??)

山魔の如き嗤うもの山魔の如き嗤うもの山魔の如き嗤うもの山魔の如き嗤うもの山魔の如き嗤うもの


ネタバレ御免
posted by たちばな ますみ at 04:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 三津田信三

2008年04月10日

「山魔の如き嗤うもの」三津田信三 もう少し・・・

すみません、我慢できないので・・・。

山魔の如き嗤うもの

ストーリーなんか、どうでもいいんです。
新しい刀城言耶シリーズが読めるだけで、私は幸せなんです。

「山魔の如き嗤うもの」感想はこちら・ネタバレ注意!!
posted by たちばな ますみ at 06:15| Comment(4) | TrackBack(0) | 三津田信三

2008年04月08日

「百蛇堂 怪談作家の語る話」三津田信三

百蛇堂

著者名:三津田信三(著)
出版社:講談社
出版年:2003.12
ISBN :9784061823440


後半の「百蛇堂」は、「蛇棺葬」の作者である、龍巳美乃歩が、作家三津田信三に、その話を語るところから始まります・・・

お話は・・・

作家・三津田信三に託された実話怪談の原稿。読んだ者には忌わしいあれが現れて…忽然と姿を消す。不可能状況で頻発する児童連続失踪事件と「あの原稿は世に出してはいけない」という龍巳の言葉は何を意味するのか?葬り去られるべきものが世に出たことで謎と怪異が続発!そしてラストに待つ衝撃の結末。

怖いです。
前半では、三津田の同僚の玉川夜須代の体験談が、めちゃくちゃ怖いです。
夢に出てきそうです・・・

そして、お約束通りに、「蛇棺葬」の話の内容と三津田本人の体験・思考が次第にシンクロし始めると、もうダメです・・・ずるっずるっ といっちゃいま〜す!!

後半は、龍巳さん宅での夜のお話が、めっちゃ怖いです・・・
こんな家に泊るのはイヤ。

そして最後は、読者の期待を裏切らず(?)メタで〆てくれる訳ですが、問題なのは、本の背表紙にあるこの本を読んではならない訳がある・・・の一文。
これってネタバレでしょう? というか途中で分かっちゃうけど。

さらに簡単に言えば、この「蛇棺葬」「百蛇堂」は三津田版  「リング」  みたいなものでしょう?
(それに、このオチならば、同じ三津田のアレ(反転でも書けません)の方がキレが良くっていいですよ)

にしても。
やっぱりラストの怒涛の畳み掛けは、素晴らしいの一言!!
「百物語という名の物語」の名前がラストに出てくるのは、どうかと思うけど(あくまで作家三部作ということですね)、いろんな伏線を回収しつつ、メタを織り込みつつ、ホラーテイストは損なわず、これだけの物語が書けるなんてやっぱり三津田信三ってサイコーです!!

これで三津田信三全部読んでしまったので、次は今月刊行の「山魔の如き嗤うもの」待ちです。
(刀城言耶シリーズの短編も次の「メフィスト」に載る? タイトルは「迷家(まよいが)の如き動くもの」「罪人(つみびと)の如き消ゆもの」などと決まってるみたいですが・・・「本格ミステリーワールド」より)
posted by たちばな ますみ at 08:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 三津田信三

2008年04月07日

「蛇棺葬」三津田信三

蛇棺葬

著者名:三津田信三(著)
出版社:講談社
出版年:2003.09
ISBN :9784061823143


三津田信三による「蛇棺葬」「百蛇堂」は、一応、二冊に分かれてはいるものの、ニコイチで書かれた小説です。
(もっと大きなくくりで言えば、「ホラー作家の棲む家」「作者不詳」とで、「作家三部作」になります。四冊ですが)

まあ、「蛇棺葬」に関しては、単独でも読めないことはありません。
ありませんが、物語の謎が謎として残ったまま終わってしまうので、オススメは出来かねます。
「2008 本格ミステリベスト10」三津田信三インタビュー(P113)によれば、もともと一つの長編にするはずが、二冊になり、編集部から「蛇棺葬」でミステリ的オチを付けるようにと言われたとか。それならやっぱり、前編・後編表示をすべきだと思いますが…)

まず、前半の「蛇棺葬」は、三津田信三ではなく、龍巳美乃歩(たつみ・みのぶ)という人物の書いた「実体験を元にした小説」という体裁をとっています。

お話は・・・
幼いころ父に連れて行かれた百巳家。そこに無気味な空気を漂わす“百蛇堂”がある。私はそこで見たのだ。ずるっ…ずるっ…と暗闇を這うそれを…。やがて旧家に伝わる葬送百儀礼の最中に、密室状態の堂内から忽然と父が消える。屍体に取り憑く魔物の仕業か?日本の怪異に背筋が凍る、傑作ホラージャパネスク。

とにかく、砂川君のおじいさんのくれる煎餅とか(これは「百蛇堂」だっけ?)、百蛇堂の中で何かに襲われる場面とか、得体の知れないマーモウドン≠ネどなど、すごく怖いんですが、後半の、亡くなった人と一緒に、まるまる一晩、百蛇堂に籠もって、湯灌(ゆかん=死体を湯で拭き清めること)する「殯屋籠り(もがやごもり)」が一番、気持ち悪くて怖かったです・・・
夢にまで出てきそう・・・もー、いやっ!! て感じ。

そして、密室で人が消える事件も起こります。
これは、人為的なものなのか? それともマーモウドンの仕業なのか?

という謎に、一応の解決・解釈が付けられて、後編「百蛇堂」へと続きます。
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2008年03月26日

「シェルター 終末の殺人」三津田信三

シェルター 終末の殺人

著者名:三津田信三(著)
出版社:東京創元社
出版年:2004.05
ISBN :9784488017064


三津田信三「シェルター 終末の殺人」、これってホラー? ミステリ? どちらなんでしょ??

お話は・・・
東京創元社から依頼された長編のため、三津田信三は核シェルターの取材に赴く。奇矯な富豪・火照陽之助(ひでり・ようのすけ)が自邸の庭に造り上げた生垣迷路、その下にシェルターの入口は用意されていた。迷路を抜け、他のシェルター見学者たちと入口の前に立った途端、空に巨大な閃光が。慌てて中に逃げ込んだ見学者たち。外の様子はまったく分からない。果たしてあの巨大な光は核爆発だったのか。滅亡の予感に怯える彼らを更に連続密室殺人が襲う。何の動機も発生するはずのない初対面の人間同士のなかで、いったいなぜ殺人は続くのか―。極限状況下での圧倒的な恐怖と謎解きを描いた、鬼才による終末のミステリ。

まあ、敢えて上記のデータベースに、突っ込みを入れさせてもらえば、滅亡の予感に怯える<Vーンなんか無いわけですが、それも、ちゃんと理由あり。

とにかく、これってホラー≠ナすよね、三津田さん???
特に、一人、また一人と、殺されていく中で、シェルター内に入れなかった火照陽之助が、扉を叩いている・・・? と言うあたり、すごく怖いです。

同じくクローズド・サークル系米澤穂信「インシテミル」は、疑心暗鬼だらけ(?)だったけど、この作品は、そこの部分はあっさりしてました。

で、ミステリとしては、連続して起こる密室殺人は、どれも機械トリックだし、ラストは、驚愕の!!!まさかまさかの夢オチなので、読みどころは、恐怖感いっぱいのホラー部分(夢のシーンとか、)と、三津田&星影のエンドレス・イタリアン・映画談義!!

なーんてね。
そうは言っても、ミステリ部分の、伏線の細やかさと、回収は、いつもながらの素晴らしさです。
なのに、どうして、あんなラストにしちゃうかなあ・・・

(話は違うけど、189ページの、三津田さんが、ゾンビものに余り関心がない、というのはショックでした・・・)
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2008年02月06日

「見下ろす家」「よなかのでんわ」「赫眼」三津田信三

今日は、三津田信三の短編をまとめて三作、紹介します。
いずれも光文社文庫の井上雅彦監修「異形コレクション」というテーマ別アンソロジーのために書き下ろされた短編です。

まず、三津田信三と言えばオバケヤシキ!!という訳で、異形コレクション「オバケヤシキ」の中の一編「見下ろす家」は、小学3、4年生の僕≠ェ友人たちと、近所の怪しい家に忍び込むお話。
(今年は、新作長編でまたオバケヤシキものを出すらしいですね。)

「よなかのでんわ」は、同じく異形コレクション「闇電話」の一編で、電話での会話形式で進められるお話。
東城雅哉(言耶)の名前が出てきます。

そして最後の「赫眼」(あかまなこ)は、異形コレクション「伯爵の血族 紅ノ章」という、タイトルからお分かりの通り、<吸血鬼>(ヴァンパイア)がテーマの一編。

みなさん、三津田信三は、吸血鬼もOKです!! 怖いです!!

伝統的な吸血鬼もののお約束(にんにくも出ますし、吸血鬼は、その家の人に招かれなければその家に入ることができない、というお約束も効果的に使用されてます)を踏襲しつつ、(少し前の)現代日本を舞台にして、恐怖を盛り上げていきまーす!!

その女の子の名前は、目童(まどう)たかり。名前からしてやばそうでしょ?
語り部の回想として二人称で語られるのですが、ラストになってその理由が分かります。。。
怖いですよ、このお話。
今回の短編三作の中ではピカイチの面白さ、怖さです。

オバケヤシキ

著者名:朝松健(著)
出版社:光文社
出版年:2005.08
ISBN :9784334739317


闇電話

著者名:浅暮三文(著)
出版社:光文社
出版年:2006.05
ISBN :9784334740665


伯爵の血族 紅ノ章

著者名:朝松健(著)
出版社:光文社
出版年:2007.04
ISBN :9784334742317

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2008年01月31日

「作者不詳 ミステリ作家の読む本」三津田信三

作者不詳

著者名:三津田信三(著)
出版社:講談社
出版年:2002.08
ISBN :9784061822610


この「作者不詳 ミステリ作家の読む本」、作者が三津田信三なので、期待はしてましたが、ここまで素晴らしい本格兼メタ・ミステリが読めるなんて、思っていませんでした。
(私が三津田信三ファンだから、評価が甘い訳ではありませんが、今年中に、これ以上面白いと思えるミステリが読めるのか心配でなりません)

お話は・・・
奇妙な古書店で手に入れた曰くつきのミステリ同人誌には怪異が宿っていた。見世物小屋から消えた赤ん坊/残酷で屈折した高校生らが鏖殺された事件の恐るべき記録ノート/無惨に切断された首が招く無人島の殺戮。本格に徹した幾多の謎に現実は絡めとられ、身の毛もよだつ終幕が襲う。気宇壮大なミステリ曼陀羅。

「迷宮草子」という同人誌に掲載されている体験実話と思われる7つの物語の謎を解かなければ、それを読んだ者は、消えていってしまう・・・というもの。

この、ひとつひとつの短編が、実に素晴らしい!!
特に第二話「子喰鬼縁起」の素晴らしさ!!!

問題編は、わずか30頁ほどなのに、てんこ盛りにされている謎と伏線の数々。
一種の密室もので、刀城言耶シリーズのラストの謎解きを彷彿とさせる、二転三転する謎解きの爽快感と、張り巡らされた伏線の見事なまでの回収ぶり!!
久しぶりに本格ミステリを読んでいて痺れました。

また、第五話「朱雀の化物」と、第七話「首の館」は、登場人物が一人ずつ死んでいって最後には誰も居なくなってしまうアガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」に代表される<テン・リトル・インディアン型ミステリ>
同じジャンルのミステリでありながら、それぞれトリックのポイントを変えて面白さを出しています。

それにしても、作者三津田信三の、この執拗なまでのメタ・フィクションへのこだわりは、一体何なんでしょう??

「迷宮草子」が、作中作の同人誌であり、そこに隠された秘密は? くらいのメタなら分かりますが、なんと(ネタバレです)メタ構造にするためだけに、「耳の聞こえないはずの沙霧にノックの音が聞こえたはずは無い」などと「霧の館」の謎解きにわざわざ疵を付けるなんて、考えられないでしょう? すごいメタへのこだわり!! あくまでも7つの短編も含めての「作者不詳」ということなんですね。

まあ「霧の館」に関しては、作家になる前に投稿して採用された「霧の館 迷宮草子 第一話」「本格推理3 迷宮の殺人者たち」 所収)という短編があって、こちらを読んでも、その部分の記述は同じで、解決編も「作者不詳」「月曜日」の解決編と同じです。

ということは、その疵はそのままで「本格推理」に投稿しているんですね。
この「作者不詳」を最後まで読まない限り、選考時に、矛盾点と解釈される可能性があるのに、それでもそのままだなんて・・・そこまでしてのメタ構造なのに、ラストでそれが、あまり活きてないのが少し残念です。


ところで、この「作者不詳」、2003年版「このミス」では、女優の池波志乃が6位に推している他は、誰も、どこにも言及されていません。(私が見た限りでは)
こういうマイナーだけど面白い作品を、教えて欲しいがために毎年買っているのに・・・
と言うことは、毎年、こういう面白い作品が、無名だというだけで見過ごされてるんでしょうねえ・・・ホラー色もほんとんどないのに。。。

とにかく、★★★★★です。

本格推理 3

著者名:鮎川哲也(編集)
出版社:光文社
出版年:1994.04
ISBN :9784334718688

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2007年11月12日

「ホラー作家の棲む家」三津田信三

ホラー作家の棲む家

著者名:三津田信三(著)
出版社:講談社
出版年:2001.08
ISBN :9784061822009


三津田信三シリーズの一作目にして、三津田信三のデビュー作、「ホラー作家の棲む家」を読みました。

デビュー作に相応しく、怪奇小説に関する過剰なまでの偏愛ぶり(小説タイトルの羅列)や、横溝正史江戸川乱歩「赤い部屋」「陰獣」)に関してなどなど、その思いのすべてを詰め込んだような小説でした。

そういう部分を除けば、最初の一文から、メタ系の香りをプンプンさせつつ、作家三津田信三と、作中作「忌む家」が交互に語られる前半。
あまりにも登場人物が少ないため、ネタは割れてるようなものですが、それでも怪しげな津口十六人(つぐち・いざひと)を中心に、徐々に恐怖感を盛り上げていきます。

後半は、期待通りに、(ネタバレ反転)現実と「忌む家」の内容が、交じり始めて虚実の区別が無くなってきます。

それにしても、やっぱり後半クライマックスの追い詰められるシーンはとにかく恐いです・・・

(ネタバレ反転。「禍家」もネタバレ)複雑な構成にも関わらず、大枠の稜子=惟人≠ニいうのは、「禍家」の司命=詩美絵″\図と同じなので、すぐに分かってしまい少し残念。「禍家」と違って、稜子は女で、惟人は男っていう違いはあるけど。(稜子が男だと気づかないっていうのは、トリックとしては、ちょっと苦しいかな?)

ともあれ、デビュー作ならではの粗さはもちろんあるし、複雑な入れ子構造にはなっていますが、私はすごく楽しく読めました。
この作品と微妙にリンクしているノン・シリーズの「禍家」の方は、複雑さも少なく、かなりスッキリした印象。
どちらもオススメです。

禍家

著者名:三津田信三(著)
出版社:光文社
出版年:2007.07
ISBN :9784334742812

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2007年10月11日

「首切の如き裂くもの」三津田信三

三津田信三による刀城言耶シリーズの短編「首切の如き裂くもの」です。
(小説現代9月増刊号・メフィスト掲載)

はっきり言って、ストーリーなんかどうでもよろしい。
刀城言耶シリーズの新作が、読めるというだけで、私は幸せです。

「首切の如き裂くもの」というタイトル、楢喜八による雰囲気たっぷりの挿絵、そして、
あの路地にお化けが出る……。
という書き出し。
もう、これだけでも、大満足!! ほっぺた、緩みっぱなしです。

ストーリーは、首切小路と呼ばれる路地で、首を掻き切られる事件が相次ぎ、刀城が乗り出すというもの。
短編ですけど、例の、時系列の事象のまとめもあるし、トリックもちょっと苦しめだけど、目撃者である鷹部深代(みよ)が、何故、●●●を思いついたのか? という点など、小粒ながら、さすが、刀城言耶、と思わせる出来です。
(※ いつも読者を悩ます現場の状況も短編サイズで、分かりやすいです)

お楽しみとしては、「凶鳥」「首無」の事件のことにも言及されていたり(少しだけですが)、今回初めて出たタイトル怪奇中篇「黒ん坊峠」とか雪室(かまくら)殺人事件とか。
「首無」江川蘭子の名前も出てました。

早く次の長編、読みたいなあ・・・
posted by たちばな ますみ at 08:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 三津田信三

2007年09月10日

「首無の如き祟るもの」三津田信三

首無の如き祟るもの

著者名:三津田信三(著)
出版社:原書房
出版年:2007.04
ISBN :9784562040711


愛すべき刀城言耶(とうじょう・げんや)シリーズの第3作目三津田信三による「首無(くびなし)の如き祟るもの」。今作も素晴らしい。

今回、刀城が挑むのは、ズバリ<顔の無い屍体>
とにかく、タイトルからも分かる通り、やたらめったら首無し屍体が登場します。

このテーマを扱ったミステリは、古くは横溝御大の「黒猫亭事件」「悪魔の手毬唄」から、最近では「容疑者Xの献身」(未読)まで、まさに枚挙にいとまがありません。
(私は、密室テーマより、こちらの方がスキです)

世評も上々、くどくどしい民俗学の薀蓄シーンもなく、見取り図がないのが残念≠ニ言われるような複雑な犯行現場の設定も無く、ついでに書くと、刀城の活躍もなく…しかし、ミステリとしては今回もいいです。

特筆すべきは、やはり<顔の無い屍体>に関するトリックでしょう。

いつまでたっても登場しない刀城に代わり、ある人が<首の無い屍体の分類>をするわけですが、(分類自体も前作「凶鳥の如き忌むもの」の時ほど、くどくありません)トリックは、この分類の美しきバリエーション。
首を切る必然性もあり、いつもの如き、ラストでのツイストの連続にも大満足です。


ところで、「首無の如き祟るもの」は、前ニ作に比べて、スッキリしてていいんですが、私は、前ニ作「厭魅の如き憑くもの 」「凶鳥の如き忌むもの」での、くどい民族学講義、分かりにくい家系図、見取り図がないためよく分からない犯行現場の設定、狭く閉ざされた地域、●●●な儀式・・・全部好きです。

褒めてるのか、貶してるのか、分からないような書き方ですが、(三津田先生ゴメンナサイ)
今一番、次回作が待ち遠しいのは、間違いなく、この刀城言耶シリーズです。
このシリーズに、今後も期待します。
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2007年08月16日

「スラッシャー 廃園の殺人」三津田信三

スラッシャー廃園の殺人

著者名:三津田信三(著)
出版社:講談社
出版年:2007.06
ISBN :9784061825338


「スラッシャー 廃園の殺人」は、三津田信三のB級ホラー・ミステリです。
最後にあえてミステリ≠ニ付けたのは、ラストにしっかりツイストしてくれるので。

スラッシャー≠ニは、登場人物のの騎嶋豪によると

「いわゆる殺人鬼や化け物のような存在が、登場人物たちをひとりずつ殺していく話のことを、そんな風に呼ぶわけです。主に作品の舞台となる場所にそいうヤツがいて、そこを訪れた数人のメンバーが次々と殺されてゆくという設定(後略)」のこと。

ストーリーは、お約束通りに、ホラー作家・廻数回一藍(えすえ・いちあい)によって作られた廃墟庭園に入り込んだ映画スタッフたちが、全身黒ずくめの怪人によって、ひとり、またひとりと血祭りにあげられていきます。(ちょっとグロいとこもありますが)

犯人(怪人)は、当然、映画スタッフの中の人間でないと面白くないので、作者は、見え見えの巨大なレッド・へリングを読者の目の前に、これでもか!! とぶら下げてきます。このぶら下げ方が、三津田信三、やっぱりうまい!!

そして、ラストのツイストは●●系なんですが、これはよくあるパターンのオチですよね。
(私の大好きなTVドラマ「銭形●」の第13話も、このオチだったような気が・・・間違ってたらごめんなさい)
それと、人間消失トリックは、アンフェアだと思うんですけど。。。

でも、私は結構楽しんでしまいました。何と言っても、巻頭の

ダリオ・アルジェントに本書を捧ぐ

の献辞にシビレました!!
作中でも映画「フェノミナ」ジェニファー・コネリーが蛆虫プールにはめられた、とか企画会社の名前がプロフォンド・ロッソ≠セったりと、思わずニヤリとしてしまうネタや薀蓄満載です。(前半だけですけど)

そんなこんなで、久しぶりに「フェノミナ」でも観ようかなあ・・・という気分になりました。
(この映画はとにかく14歳のジェニファー・コネリーが美しすぎます!! 未見の方は「フェノミナ」「サスペリア」を観てから本書を読むと、楽しさ倍増です。ついでに「サスペリア2」も!!)
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2007年07月25日

「禍家(まがや)」三津田信三

禍家

著者名:三津田信三(著)
出版社:光文社
出版年:2007.07
ISBN :9784334742812


やっぱり三津田信三、面白いですね!!

本書「禍家」(まがや)は、書き下ろしノン・シリーズのホラー長編なんですが、前半は12歳の棟像貢太郎(むなかた・こうたろう)少年が引っ越してきた家で出会うホラー色100%のお話。
老人の腕がうねうねと伸びてきて襲いかかったり、その他にも、あんなことや、こんなことがいっぱい起こって、大きな家に住んでる人は、夜中に一人ぼっちで読まないほうがいいかも…。

後半は、その怪現象が起こる家の過去を探るべく、同じく12歳の生川礼奈(おいかわ・れな)との謎解き中心に、展開していきます。
そして、ラストの・・・(以下ネタバレ参照)

ところで、この「禍家」って、映像化されませんかねえ。「土曜ワイド劇場」あたりで。

同じく三津田信三「厭魅の如き憑くもの」「凶鳥の如き忌むもの」なんかは、映像化はすごく難しそうだけど、これはビジュアル的にも面白いし、お金もあまりかけずに出来そうなので、どこか映像化してください。
小久保のじいさんは、大滝秀治で、どすか!?
ネタバレ
posted by たちばな ますみ at 10:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 三津田信三

2007年07月06日

「凶鳥の如き忌むもの」三津田信三

凶鳥の如き忌むもの

著者名:三津田信三(著)
出版社:講談社
出版年:2006.09
ISBN :9784061824973


「厭魅の如き憑くもの」に続く刀城言耶(とうじょう・げんや)シリーズ。
いや、面白いですよ、これ。

前半の民族学の部分は、前作に引き続いて、眼をつぶってよんでもらうとして(でも、ちゃんと伏線として活きてます)事件が起こってからは、さくさく読めます。

お話は…
怪奇幻想作家である刀城言耶は、瀬戸内海にある鳥坏島(とりつきじま)(←これってもしかして鳥≠ニトリッキー≠ニをかけてる??)へと18年ぶりに行われるという鳥人の儀≠取材に行く。
島の断崖絶壁の上に造られた拝殿で行われるその儀式は、18年前に、参加した8人のうち7人までが行方不明となっているものだった。。。

今作は、横溝正史「獄門島」のように島に向かう船のシーンから幕を開けます。
「獄門島」では、この船のシーンに物語の重要な伏線が、張り巡らされている訳ですが、「凶鳥」では、ここから民族学講義が、こってり行われます。

そして「厭魅」のさぎり<Vスターズに続いて、「凶鳥」では、鵺敷(ぬえじき)神社の朱世(あかよ)、朱名(あかな)などの朱<Vスターズが登場します。
(ただし、前回とは違って、ややこしくありませんので、ご心配なく)

で、今回の謎は、ずばり人間消失

刀城を初めとした登場人物が、人間消失の分類と方法≠フ章で、ひとつひとつのケースについて、検証、議論していきます。
ここら辺も、面白いと感じるか、煩わしいと感じるかで、評価は大きく分かれると思います。

ただ、少し残念なのは、事件の舞台となった、拝殿や飛翔岩、階段廊下なんかの位置関係がよく分からなかったこと。見取り図を付けて欲しかったです。(え、私だけ!?)

しかし、圧巻は、やっぱり、ラストの謎解き!!
前作に続いて、関係者が一堂に会して(といっても嵐の孤島¥態だから当然?)刀城が見事な謎解きを行います。
衝撃的な結末ですが、伏線が、しっかり活きてるところが、素晴らしい。
今回はホラー部分が薄い分、本格ミステリと民俗学の部分が、美しく融合しているところもマルです。
(バカミス、すれすれという気がしないでもないですが…)

三津田信三、いいですね。オススメです
posted by たちばな ますみ at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 三津田信三

2007年06月24日

「厭魅(まじもの)の如き憑くもの」三津田信三

厭魅の如き憑くもの

著者名:三津田信三(著)
出版社:原書房
出版年:2006.02
ISBN :9784562039838


横溝正史ファンの私は、「はじめに」を読んだだけで、その雰囲気にうっとりしまうほどの本格探偵小説=B

横溝の「獄門島」の本鬼頭と分鬼頭、「悪魔の手毬唄」の仁礼家と由良家を思い起こさせる、憑き物筋の谺呀治(かがち)家と非憑き物筋の神櫛(かみぐし)家という対立する二つの旧家・・・

神隠し、生霊、厭魅(まじもの)、得体の知れぬ何か、などなど禍々しい雰囲気たっぷりの舞台に、探偵・刀城言耶(とうじょう・げんや)が、活躍する、今月の私のオススメ本です!!

でも、はじめは巻頭の家系図と首っ引きで読み進めました。
少々ややこしい人間関係。
叉霧、捺霧、早霧、嵯霧、小霧、そして紗霧というさぎり<Tンのオンパレード!!
(全部さぎり≠ニ読みます・・・)

でも、安心して下さい。大丈夫、途中から面白く、そして土俗ホラーの恐ろしさ満点になってきます。
読みにくかった漢字、とっつきにくかった字面が、怖さ、雰囲気作りに役立っていることが分かってきます。

そして、大団円(この言葉自体あまり見なくなりましたね)の素晴らしさ!!
探偵・刀城は、関係者全員を一堂に集めて、謎解きをします。
ここからネタバレ
posted by たちばな ますみ at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 三津田信三