2008年06月28日

「ボトルネック」米澤穂信

ボトルネック

著者名:米澤穂信(著)
出版社:新潮社
出版年:2006.08
ISBN :9784103014713


やっぱりすごい、米澤穂信
「ボトルネック」は、同じ日、同じ時間を繰り返さないリプレイ、もしくはリピートとでも言うべき物語。
作者曰く、
「この小説は、自分の20代の『葬送』のつもりで書きました」
アイデンティティの崩壊。
とどめの一行。(あくまでとどめ≠フ一行であり、大逆転≠フ一行にあらず)
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2008年06月23日

「さよなら妖精」米澤穂信

さよなら妖精

著者名:米澤穂信(著)
出版社:東京創元社
出版年:2006.06
ISBN :9784488451035


米澤穂信の代表作(らしい)「さよなら妖精」
これも日常の謎系のミステリではあるけれど、5月、6月の季節感が、物語の雰囲気にピッタリ合ってて、切ないです。
紫陽花のイメージも、すごく印象的。
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2008年06月11日

「クドリャフカの順番 「十文字」事件」米澤穂信

クドリャフカの順番

著者名:米澤穂信(著)
出版社:角川書店
出版年:2008.05
ISBN :9784044271039


米澤穂信による<古典部>シリーズ第3弾、「クドリャフカの順番」

謎のミッシング・リンクアガサ・クリスティの「ABC殺人事件」十文字わらしべプロトコル、そして、山積みにされた例のあれ・・・。
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2008年06月04日

「愚者のエンドロール」米澤穂信

愚者のエンドロール

著者名:米澤穂信(著)
出版社:角川書店
出版年:2002.07
ISBN :9784044271022


「氷菓」に続く、<古典部>シリーズ第2作、米澤穂信「愚者のエンドロール」

未完になってしまっている自主制作映画の本来の解決編を推理する、というただそれだけの物語なのに、ガチガチの本格ミステリになってます。
面白すぎ。
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2008年06月02日

「氷菓」米澤穂信

氷菓

著者名:米澤穂信(著)
出版社:角川書店
出版年:2001.10
ISBN :9784044271015


米澤穂信のデビュー作にして<古典部>シリーズ第1作「氷菓」(ひょうか)。

第五回角川学園小説大賞 奨励賞受賞を取った本作ではあるが、次作「愚者のエンドロール」とともにヒットしなかったそうです。
さもありなん。
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2007年09月21日

「インシテミル」米澤穂信

インシテミル

著者名:米澤穂信(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2007.08
ISBN :9784163246901


米澤穂信による、ガチガチのクローズド・サークルもの。
「館もの」と言うよりは、「バトル・ロワイヤル」プラス「そして誰もいなくなった」のイメージで読みました。

11万2千円の時間給につられて集まった12人の参加者。暗鬼館=iあんきかん)と呼ばれる地下の建物の中で、7日間過ごすことが条件である。
しかし、その中で、究極の殺人ゲームが始まっていく・・・

参加者には、殺人用として、一人一つずつの凶器(?)がもらえる訳ですが、そうなると、私は、やっぱり「バトロワ」を、思い出してしまいます。
(私は未だに映画しか観てませんが)

「バトロワ」と違って、たった12人しかいないのに、ロープとか氷の●●●なんてふざけてません?
ぬるすぎでしょう?? これじゃあ、人が、なかなか死なないのも仕方なしです。
(まあ、これはミステリですから、いいんですけどね…)

ところで、ゲームのルールが、曖昧のような気がして、読んでてすごく気になりました。
一番気になったのは、ボーナスの規定です。ここが大事なのにね。
他にも、岩井の報酬は、あれでよかったの? とか。。。

トリックでは、最初に死んだ西野に関するものが、動機、方法ともに良かったです。
(と言うよりも感心したのはここだけ)
以下、ネタバレです
posted by たちばな ますみ at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 米澤穂信

2007年07月30日

「夏期限定トロピカルパフェ事件」米澤穂信

夏期限定トロピカルパフェ事件

著者名:米澤穂信(著)
出版社:東京創元社
出版年:2006.04
ISBN :9784488451028


脱帽。
こんなミステリが読めるなんて、私はホントに、しあわせものです。

米澤穂信による、前作「春期限定いちごタルト事件」に続く小鳩常悟朗小山内ゆきによる<小市民>シリーズの第2作「夏期限定トロピカルパフェ事件」

第1章では、何と! 犯人の視点からの、手に汗握る倒叙形式で語られ、第2章では、前作に引き続き、日常の小さな謎解き(暗号もの)が、ハンバーガーショップの2階で繰り広げられます。

その謎に対し、小鳩くんは、小市民であろうとはせず、理屈をこねて正当化して、解きあかす訳だけど、実はその裏には…というのが、今回のお話。

後半は、大事件が起こり、小市民がどうとか言ってられない状況になるんだけど、とにかく、この作品、素晴らしい構成になってます。

最後になって、序章も含めて、全編に張り巡らされた伏線に気づかされ、なぜ、第1話、第2話…ではなく、第1章、第2章…となっているのか? にも納得がいきます。
1冊で、「夏期限定トロピカルパフェ事件」だったんですね。

それにしても、ひとつひとつのエピソードの面白さはもちろん、全編にわたって本格魂を感じさせ、次回予定作の「秋期限定マロングラッセ事件」も待ちきれません。

(ところで、作中で小鳩くんが読んでるミステリは、もしかして本作? 入れ子構造? 考えすぎ???)
posted by たちばな ますみ at 14:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 米澤穂信

2007年07月23日

「春期限定いちごタルト事件」米澤穂信

春期限定いちごタルト事件

著者名:米澤穂信(著)
出版社:東京創元社
出版年:2004.12
ISBN :9784488451011


「小市民にとって、一番大切なものって、小鳩君はなんだと思う」
言下に答えた。
「現状に満足すること」


自分の小賢しさが嫌で小市民≠目指す、高校1年生になったばかりの、小鳩常悟朗(こばと・じょうごろう)と、同じくある理由から小市民を目指す、小山内ゆきの二人。

カバンが無くなったとか、おいしいココアの作りかたとか、どこにでもあるような日常の謎を解くんだけど、連作短編である本書の最終話「狐狼の心」が、いい。

特に、二人の理解者であり、よき協力者でもある友人、堂島健吾との一連のやり取りが楽しい。
小鳩くんの、小市民たろうとする気持ちと、それを許さない状況との板ばさみ。
推理したくないのに、せざるを得ない小鳩くん。(ま、ホントは嬉々として推理しているであろうことは、疑いのない事実でしょうけど…)

謎解きも小鳩くんが「これは推理の連鎖で片がつく」と言うように、数少ない手掛かりから、推理を積み重ねていく。この砂上の楼閣的な、安楽椅子探偵的な、謎解きが本書の一番のミステリ部分の読みどころ。
そして、最後になって分かる小山内さんの、小市民を目指す理由。。。

「エピローグ」のラストにも笑ってしまったけど、二人の目指す小市民の星は、まだまだ遠いみたい。
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2007年06月07日

「犬はどこだ」米澤穂信

犬はどこだ

著者名:米澤穂信(著)
出版社:東京創元社
出版年:2005.07
ISBN :9784488017187


作者・米澤穂信が言うように「犬はどこだ」は、私立探偵もの≠フ長編ミステリ。

主人公・紺屋長一郎(こうや・ちょういちろう)は、自営業を始めるにあたり、お好み焼屋を断念、犬専門の調査事務所<紺屋S&R(サーチ&レスキュー)>を開きます。
しかし、依頼されたのは、失踪人探しと、地元の古文書の解読。
失踪人探しは紺屋が、古文書の解読はハンペーこと半田平吉がそれぞれ担当することになる。
ところが、このふたつの件は、捜査するうちに、二人の知らない所で、微妙にクロスしていきます。

やる気なしの主人公・紺屋、やる気100%のハンペー、主人公の妹で喫茶店に勤める元●●●の梓、無差別に仕事を探してきてくれる大南寛など、楽しい登場人物たちが軽妙に、ストーリーを進めていきます。

が、最後には、少し重く、怖いラストが待ってます。
ラストの展開自体は、大きな手がかりがあったので、読めるんですが、最終章(Chapter7)では、ちょっとやられました。怖いですね。。。

というわけで、この本、面白いです。読みやすいし、おすすめしておきます。
シリーズ化もされるみたいだし、次回作にも期待しましょう。
posted by たちばな ますみ at 07:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 米澤穂信