2008年09月11日

「背の眼」道尾秀介

背の眼 上

著者名:道尾秀介(著)
出版社:幻冬舎
出版年:2007.10
ISBN :9784344410367


背の眼 下

著者名:道尾秀介(著)
出版社:幻冬舎
出版年:2007.10
ISBN :9784344410374


これこれ!!
道尾秀介のデビュー作「背の眼」
「ラットマン」より「カラスの親指」より、これ、「背の眼」!!!
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posted by たちばな ますみ at 09:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 道尾秀介

2008年09月03日

「カラスの親指」道尾秀介

カラスの親指

著者名:道尾秀介(著)
出版社:講談社
出版年:2008.07
ISBN :9784062148054


問題作「向日葵の咲かない夏」が文庫化された、道尾秀介の最新作「カラスの親指」
は〜ん、今回は、こんな感じで終わっちゃうのか・・・なんて思ってたら・・・
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posted by たちばな ますみ at 07:34| Comment(0) | TrackBack(1) | 道尾秀介

2008年03月11日

「シャドウ」道尾秀介

シャドウ

著者名:道尾秀介(著)
出版社:東京創元社
出版年:2006.09
ISBN :9784488017347


第7回 本格ミステリ大賞小説部門受賞(2007年)
『このミステリーがすごい!2007年版』第3位
『2007 本格ミステリ・ベスト10』第6位

道尾秀介「シャドウ」をやっと今頃読了しました。

ミステリとしては、私の大好きな「向日葵の咲かない夏」に比べると、ストーリーはスッキリしてて、児童虐待的ドロドロ感も少なく(少ないだけです)、「向日葵」よりも世評が遥かに高いのも頷けます。
ただし、私はやっぱり「向日葵」LОVE63890です。

お話は・・・
人間は、死んだらどうなるの?―いなくなるのよ―いなくなって、どうなるの?―いなくなって、それだけなの―。その会話から三年後、鳳介の母はこの世を去った。父の洋一郎と二人だけの暮らしが始まって数日後、幼馴染みの亜紀の母親が自殺を遂げる。夫の職場である医科大学の研究棟の屋上から飛び降りたのだ。そして亜紀が交通事故に遭い、洋一郎までもが…。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは?
(「BOOK」データベースより)

東京創元社の道尾による「ここだけのあとがき」に書かれている、前作「向日葵」に対する批判(非難めいた言葉==@陰惨、可哀想すぎるなど)を受けて書かれたのが、この「シャドウ」だとすれば、こちらの方が、評価は高くなって当たり前、というところでしょうか。

確かに、「向日葵」の陰惨さは、正直、私も最初の数ページで読むのを止めようかと思ったくらいなので、いいとは思いません。
ただ、読み終えた段階では、その陰惨さなどを凌駕するミステリとしての面白さ、トリック、伏線の妙があり、お気に入りの一冊になったことも事実です。

そんな陰惨な部分が緩和され、ミステリとしてもスッキリしたのが、この「シャドウ」
さらにミステリとしても洗練され、「シャドウ」よりも後味も良くなったのが、最新作「ラットマン」ですね。。。

でもしかし、確かに「シャドウ」は、いいです!
道尾お得意の抜群のミスリーディングで、ぐいぐい読者を引っ張っていき、ラストで2転3転のツイストを連発する。

特に、三人称多視点での叙述での、アンフェアすれすれの細かい伏線(読み直さなければ分からないような伏線もいっぱい!!)と、丁寧な回収ぶりには、頭が下ります。
(例えば、P169の最後の傍点部分。洋一郎の田地に対する気持ちの俺は正常だ。おかしいのはこいつだ。この老いぼれがおかしいんだ―――≠ネどなど)

主人公・我茂凰介(がも・おうすけ)の守られるものから、守るものへ…という成長の部分さえもストーリーに密接に絡ませていくあたりホントに上手いです。

向日葵の咲かない夏

著者名:道尾秀介(著)
出版社:新潮社
出版年:2005.11
ISBN :9784103003311


ネタバレ御免
posted by たちばな ますみ at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 道尾秀介

2008年02月18日

「ラットマン」道尾秀介

ラットマン

著者名:道尾秀介(著)
出版社:光文社
出版年:2008.01
ISBN :9784334925932


道尾秀介の新作「ラットマン」は、幼児虐待もちょっぴりあったりはするんだけど、評判通り道尾最高作かも。
(すみません、私、「シャドウ」すら未読なので、断言できません)

タイトルのラットマン≠ニは、認知心理学では有名なイラストで、「ソロモンの犬」のあれみたいなものか…と、思ってたんですよ、最初は。

ところが、このラットマン≠ヘ、単純に錯覚のみならず、トリック、ストーリーなどなど、幾重にも絡んできて、その構成、トリック共に、素晴らしいまとまり具合。いいです。

ストーリーは、14年間もアマチュアバンドをやっている姫川亮や、小野木桂(おのぎ・けい)たちが練習中にスタジオで、ある事件に遭遇します。このスタジオでの事件と、過去に姫川が出会った事件が交錯していく中で、心地良いまでのラストが待ち受けています。

とにかく、うまい! きれい!!
いつもの如きツイストの連続と、ラストの決め方も絶妙、青春ものとしてのストーリーも、読ませます。

とは言え、私は、反則スレスレの、「向日葵の咲かない夏」の方が、(初めて読んだ道尾作品ということもあるとは思いますが)やっぱり好きなんですが、作品自体の完成度、一般受けのしやすさ、トリックの美しさすべての点において、「ラットマン」は素晴らしい。

必ずや年末のランキング上位に食い込んでくると思います。
(でも、今年中に、これを凌ぐような作品を書けば、票が割れちゃうかもしれませんが・・・)
posted by たちばな ますみ at 08:25| Comment(2) | TrackBack(0) | 道尾秀介

2007年09月18日

「ソロモンの犬」道尾秀介

ソロモンの犬

著者名:道尾秀介(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2007.08
ISBN :9784163262208


道尾秀介による爽やか青春ミステリ。
前作「片眼の猿」では、ラストに力技のトリックの連発がありましたが、「ソロモンの犬」はちょっと違います。

大学生である秋内静(あきうち・せい)、羽住智佳(はずみ・ちか)、友江京也(ともえ・きょうや)、巻坂ひろ子らの目の前で、大学の椎崎助教授の息子・陽介が、突然飼い犬に引っ張られて交通事故で亡くなる。
何故、愛犬オービーは、暴走したのか?

と、ストーリーは、いたってシンプル。
「片眼の猿」に比べても、ストーリーとトリック、シカケがしっくりしてます。

全体にわたる大きなシカケ、オービーが暴走した理由、その他いつものように細かな伏線などなど、小説としてトリックが頭でっかちになったりしていなくて、良かったです。

空も地面も、灰色だった。

の一文ではじまり、(よく考えると、これも伏線?)少し暗めのテイストですが、読後感は青春真っ只中!!なカンジなので、道尾秀介初めての人にも、オススメです。
「向日葵の咲かない夏」の陰鬱さに挫折してしまった方も、どうぞ)

キャラクターとしては、動物生態学者の間宮未知夫(まみや・みちお)が、ユニークですね。
(ヘンなキャラですが、一応、探偵役ですしね)
posted by たちばな ますみ at 18:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 道尾秀介

2007年05月24日

「片眼の猿」道尾秀介

片眼の猿

著者名:道尾秀介(著)
出版社:新潮社
出版年:2007.02
ISBN :9784103003328


道尾秀介、「向日葵の咲かない夏」が、良かったので、新作「片眼の猿」も、期待しつつ読みましたが、残念ながら、ハズレでした。。。

まず、メインである産業スパイに関してのストーリーが、全然面白くない。
作者が仕掛ける「超絶技巧」のためのストーリー≠ニいう感じがしました。
片眼の猿≠フ話自体は良かっただけに、残念です。

特に、気になる箇所は下記。ネタバレですので注意して下さいね。
posted by たちばな ますみ at 00:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 道尾秀介

2007年05月14日

「向日葵の咲かない夏」道尾秀介

向日葵の咲かない夏

著者名:道尾秀介(著)
出版社:新潮社
出版年:2005.11
ISBN :9784103003311


読み始めは、すごくイヤだったのに、読み終えてみると、今年読んだベストかも? と思える一作でした。怪作にして快作。

イヤなところ(壊れちゃってるお母さんとか、幼児嗜好の●●とか)をちょっと我慢して読み進むと、本格の謎解き部分の面白さに引き込まれてしまいます。
その後に待っているのは、ホラーとも幻想ともつかないような、結構重たいめのラスト。

とにかく、いいです。
首を吊って死んだはずのS君が、あるものに姿を変えて生き返るという異常な設定も、気にせず読んで下さいね。
S君は、自殺なのか? 他殺なのか? 他殺なら犯人は誰か? 二転三転する謎解きの面白さが、異常な設定を気にさせません。
この作品は、本格ミステリですから。

「道尾秀介やるじゃん」というのが私の感想。
「向日葵の咲かない夏」というタイトルも効いてるし、表紙の揺らいだ字体も、カバー写真も、みんなマルです。

でも、最後まで読んでしまうと、あなたも後戻りできませんよ…ふっふっふっ…
posted by たちばな ますみ at 11:14| Comment(2) | TrackBack(2) | 道尾秀介