2008年10月11日

古川日出男「聖家族」読書中。

聖家族

著者名:古川日出男(著)
出版社:集英社
出版年:2008.09
ISBN :9784087712551


楽しいです。
これぞ読書の喜び。

読んでも、読んでも、終わらない。
図書館への返却日も考慮しつつ、じっくり、楽しく、読んでます。。。

異能の者を輩出しつづける青森の名家・狗塚家。平成X年現在、孫たちは三人。
半ば人ならざる存在の長男・牛一郎。
死刑囚となった次男・羊二郎。
胎児と交信する妹・カナリア。
「異能の者」とは何か?「天狗」とは?「家族」とは?「故郷」とは?「日本」とは?排除され流亡せざるをえなかった者たちが、本州の果て・東北の地で七百年にわたり繋いで来た「血」と「記憶」。
生の呪縛と未来という祝福を描く、異形の超大作。
posted by たちばな ますみ at 09:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 古川日出男

2008年05月13日

「ベルカ、吠えないのか?」古川日出男 文庫化!!

ベルカ、吠えないのか?

著者名:古川日出男(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2008.05
ISBN :9784167717728


古川日出男「ベルカ、吠えないのか?」が、文庫化(文春文庫)されました。

しかも、巻頭には、「犬たちの系図」が、巻末には、「あとがき----ベルカのころ」と題された、いつもながらに熱い熱い、あとがき付きで、たいへんお得です!!(←私って、文春の手先みたい?)

キスカ島に残された軍用犬がはじまりだった……

本能の声に導かれ、交配をくりかえしながら雑種化し、世界中に広がった彼らが戦争の世紀を駆け抜ける

キスカ島に残された四頭の軍用犬、北・正勇・勝・エクスプロージョン。彼らを始祖として交配と混血を繰りかえし繁殖した無数のイヌが国境も海峡も思想も越境し、“戦争の世紀=20世紀”を駆けぬける。炸裂する言葉のスピードと熱が衝撃的な、エンタテインメントと純文学の幸福なハイブリッド。


表紙も単行本の時のままで、嬉しいですね。

今年の秋くらいには、古川日出男、畢生の大作、ミステリ界のみならず、文学界すべてを席巻するであろう(ちょっと私の妄想入ってます)聖家族シリーズが出るので、それまでに予習として、今まで、古川に興味の無かった人も、入門書として、読んでみて下さい。
(ついでに「アラビアの夜の種族」も。)

「ベルカ、吠えないのか?」感想

アラビアの夜の種族 1

著者名:古川日出男(著)
出版社:角川書店
出版年:2006.07
ISBN :9784043636037


アラビアの夜の種族 2

著者名:古川日出男(著)
出版社:角川書店
出版年:2006.07
ISBN :9784043636044


アラビアの夜の種族 3

著者名:古川日出男(著)
出版社:角川書店
出版年:2006.07
ISBN :9784043636051

posted by たちばな ますみ at 11:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 古川日出男

2007年08月02日

「ハル、ハル、ハル」古川日出男

ハル、ハル、ハル

著者名:古川日出男(著)
出版社:河出書房新社
出版年:2007.07
ISBN :9784309018287


前作「サマーバケーションEP」は、東京を舞台にしたロード・ノベルでありながら、主人公の思考に合わせたような、ゆったりとした文体で、大きな川の流れのような小説でした。

それに対して、この中篇、「ハル、ハル、ハル」は、作者古川日出男

この物語はきみが読んできた全部の物語の続編だ。

と言うとおり、挑発的で、スピード感があり、テンポよくストーリーが展開していきます。

他に「スローモーション」「8ドッグズ」の2篇の中篇がおさめられているんだけど、どれも暴力的で、反社会的で、世間から逸脱してしまった(せざるをえなかった)人たちの物語。

小説は世間なんぞに吸収されるものではない。小説のリアリティこそが、虚構としての世間を咬む。
posted by たちばな ますみ at 11:13| Comment(0) | TrackBack(1) | 古川日出男

2007年05月06日

「サマーバケーションEP」古川日出男

サマーバケーションEP

著者名:古川日出男(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2007.03
ISBN :9784163257204


それは東京の井の頭公園からはじまります。
古川日出男を読むのは、今年3冊めです。
こんにちは。
また名前の無い人が主人公です。
元気な小学生たちや、評議会の中学生8人組もいます。
こんにちは。
さようなら。
「自転車で疾走するシーンが、好きです」と僕は言います。

風が吹きます。
「会長さん」
「はい?」
「飛んでいるみたいです」


今回も、好き嫌いが分かれそうです。
だから。

「げ」
「げ」
「げげげ」
「のげ」
posted by たちばな ますみ at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 古川日出男

2007年04月18日

「アビシニアン」古川日出男

沈黙/アビシニアン

著者名:古川日出男(著)
出版社:角川書店
出版年:2003.07
ISBN :9784043636020


私は、幻冬舎からでているハードカバー版の「アビシニアン」を読んだのですが、ハッキリ言って、よく分かりません。
(ハードカバー版には「沈黙」は入ってません)

ミステリじゃなくて恋愛小説ですが、一章だけが面白かったです。
おまけ
posted by たちばな ますみ at 16:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 古川日出男

2007年04月11日

「ベルカ、吠えないのか?」古川日出男

ベルカ、吠えないのか?

著者名:古川日出男(著)
出版社:文芸春秋
出版年:2005.04
ISBN :9784163239101


今、私がもっとも注目している作家、古川日出男

無限の物語の拡がりと、そこはかとない哀愁を感じさせるタイトル。。。

戦争の世紀であった二十世紀の戦争を、軍用犬の目から見て再構築したのが、この「ベルカ、吠えないのか?」

北海道犬の北、ジャーマン・シェパードの正勇、勝、そしてエクスプロージョンの4頭から、この物語は始まります。
そして、謎の老人と、ヤクザの嬢≠フ話。

軍用犬≠ニか戦争≠ニか言うと、すごく硬い感じを受けるかも知れませんが、大丈夫。
難しくはありません。
ただ、珍しい二人称が使われていたり、独特の文体なので、好き嫌いは分かれてしまうかも。
でも、嫌いでも読んで欲しいなあ。
だって、面白いから。

4頭の子孫たちのたどる、数奇な運命と、戦争。斬新な視点とストーリー、溢れるイマジネーションの素晴らしさは、他に類を見ません。
これぞ、小説。必読です!!
うぉん。
それからね…
posted by たちばな ますみ at 18:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 古川日出男