のぼうの城
著者名:和田竜(著)
出版社:小学館
出版年:2007.11
ISBN :9784093861960
和田竜(りょう)のデビュー作、「のぼうの城」、面白すぎ!!
こういう本を、夏休みの課題図書にしてくれれば、もっともっと本好きの人が増えると思うんだけど・・・
戦国期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じた。
そのなかで最後まで落ちなかった支城があった。
武州・忍城(おしじょう)。
周囲を湖で取り囲まれた「浮き城」の異名を持つ難攻不落の城である。
城主・成田長親は、領民から「のぼう様」と呼ばれ、泰然としている男。智も仁も勇もないが、しかし、誰も及ばぬ「人気」があった―。
とにかく読んでみて下さい。
歴史小説の苦手な人でも大丈夫です。
時代背景も、すごく簡単。複雑怪奇な人間関係も、権謀術数入り乱れもせず、笑いあり、涙ありで、敵も味方も爽やかこの上なく、大満足の一冊です!!
キャラも分かりやすく、立ちまくり。
主人公の成田長親(ながちか)=のぼう様(でくのぼうを略してのぼう、それに様を付けた呼び名)や皆朱の槍≠許された漆黒の魔人≠アと正木丹波を初めとして、丹波に対しライバル心を燃やす柴崎和泉守、六韜を諳んじる弱冠二十二歳の生意気盛りの酒巻靱負(ゆきえ)、紅一点萌えちゃいそうな甲斐姫などなど、忍城側だけでも、魅力的な人物ばかり。
そして、終章の素晴らしさ。
ネタバレ反転(忍城が落ちて後の、三成たちとのやり取りが痛快。どちらが勝ってるのか分からなくなりました。)
ただ、長親の台詞が、あまりにも現代の口語的なのが気になりました。
(あと、地図も欲しかった!! 近所の紀伊国屋書店ではオリジナルの地図が付いてました。
欲しー!!)
犬童一心監督により映画化予定。
(てか、もともとこの小説は、城戸賞を受賞した脚本「忍ぶの城」を自ら小説化したもの)
「本屋大賞」は、こういう本にあげたいなあ・・・

