2008年08月19日

「江戸川乱歩怪奇短編集 赤い部屋」江戸川乱歩×東元(あずま・げん)

f093d0b28fa01fe4fc43b110._AA240_.L

〜現世は夢、夜の夢こそまこと〜

江戸川乱歩の名前が出ると、つい読んでしまいます。
「人間椅子」「鏡地獄」などをはじめとした、乱歩の代表作を、「赤い部屋」でひと括りにしたコミック短編集。

かたや、怪奇小説の巨人。かたや、希代の浪漫絵師。
稀有なる才が出逢う時、未知なる綺譚は紡がれた。
原典とは全く異なる結末が誘う六つの妖しき夢物語。

この「乱歩」は、乱歩よりも凄い!!

乱歩の「赤い部屋」という短編は、百物語のように、文字通り赤い部屋≠ノ集まった者たちが、順番に、自分の体験談を話していく、というものですが、この本は、「人間椅子」「鏡地獄」も、その中のお話の一つという構成をとっています。

収録された短編は、
「百面相役者」
「双生児」
「人間椅子」
「鏡地獄」
「人でなしの恋」
「赤い部屋」

の6編。それぞれ原典とは違うストーリーだったり、ラストになっていたりして、楽しめました。

もちろん、東元の絵も大正浪漫の薫り漂う乱歩作品に、雰囲気がぴったり。

私の、一番のお気に入りは、巻頭の「百面相役者」
実は、原典の方は、未読だったので、今回読んでみたんですが、乱歩お決まりのラストで、未読だったのも仕方なしか・・・と思わせるものでした。

しかし、東元版は、ストーリー、ラスト共に、原典と違い、捻り具合も素晴らしく、現代風な物語として見事に復活させています。

やっぱり乱歩はいいですね・・・

江戸川乱歩怪奇短編集〜赤い部屋

著者名:江戸川乱歩(著)
東元(画)
出版社:集英社
出版年:2008.07
ISBN :9784088774817


最後に、この本を教えていただいたkazuouさん、ありがとうございます。
トラバさせていただきました。
posted by たちばな ますみ at 11:08| Comment(2) | TrackBack(1) | その他
この記事へのコメント
トラックバックありがとうございました。

最初の「百面相役者」と最後の「赤い部屋」が中でもよくできていると思うんですけど、とくに「百面相役者」は素晴らしい出来ですね。
今まで読んだ、乱歩の漫画化作品のなかでは、ダントツに優れた作品だったと思います。
ぜひ、続編も出していただきたいですね。
Posted by kazuou at 2008年08月19日 20:04
コメントありがとうございます。

「百面相役者」の乱歩版は、乱歩の、いつものオチの付け方で、がっかりしました。

(まあ、「赤い部屋」も同じと言えば、同じですが・・・)

そういう意味では、東版は、ホントによく出来てて、感心しました。

(ちなみに「人でなしの恋」は、映画の阿部寛の怪演が、印象深いです)
Posted by たちばな ますみ at 2008年08月19日 22:26
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※半角英数字のみのコメントは書き込みができないようになっています。

この記事へのTrackBack URL

※半角英数字のみのトラックバックは受信されないようになっています。

乱歩大正浪漫  東 元『江戸川乱歩怪奇短編集 赤い部屋』
Excerpt: 江戸川乱歩怪奇短編集~赤い部屋 (ヤングジャンプコミックス)東 元 集英社 2008-07-18by G-Tools 現在でも人気のある江戸川乱歩作品。映像化作品をは??.
Weblog: 奇妙な世界の片隅で
Tracked: 2008-08-19 19:56