さよなら妖精
著者名:米澤穂信(著)
出版社:東京創元社
出版年:2006.06
ISBN :9784488451035
米澤穂信の代表作(らしい)「さよなら妖精」。
これも日常の謎系のミステリではあるけれど、5月、6月の季節感が、物語の雰囲気にピッタリ合ってて、切ないです。
紫陽花のイメージも、すごく印象的。
お話は・・・
1991年4月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。覗き込んでくる目、カールがかった黒髪、白い首筋、『哲学的意味がありますか?』、そして紫陽花。謎を解く鍵は記憶のなかに―。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。気鋭の新人が贈る清新な力作。
ミステリとしては、小さな日常の謎がいくつかと、メインの謎である、マーヤの生まれ故郷の特定、ということになるんですが、既読の<古典部>シリーズに比べると、小説部分が、とてもいい。
代表作≠ニ言われるのも、うなずけます。
(私は、<小市民>シリーズが好き♪)
その分、ミステリ部分は、長編にしては少し弱いです。
主人公である守屋路行(もりや・みちゆき)の過去の日記の記述を手掛かりに、マーヤの生まれ故郷を特定する、というのは、ミステリとしてワクワクするけれど、メインの謎解きなので、ここはもう少し捻りも欲しかったです。
その代わり、守屋、白河(しらかわ)いずる、太刀洗万智(たちあらい・まち)、文原竹彦(ふみはら・たけひこ)たちのキャラクターは、今までの作品以上に魅力的で、その一途さが愛おしい。
もちろん、マーヤもしかり。
<古典部>の千反田わたし気になります≠ヲるや<小市民>の小山内復讐を愛する狼≠艪ォに勝るとも劣らない魅力を持っています。。。
「んー。それは哲学的意味がありますか?」
続編(短編)もあるみたいなので、早く1冊にまとまりますように。
<小市民>の「秋期限定マロングラッセ事件」(栗きんとん?)も早く出ますように・・・
(ついでに図書館で予約している<古典部>の「遠まわりする雛」も、早く順番が回ってきますように)
