2008年06月07日

「芝浜謎噺」愛川 晶

芝浜謎噺

著者名:愛川晶(著)
出版社:原書房
出版年:2008.04
ISBN :9784562041527


「道具屋殺人事件」に続く、神田紅梅亭寄席物帳の第二弾、愛川晶による「芝浜謎噺」(しばはま なぞばなし)。

第二弾も快調、快調!!
作者の落語に対する並々ならぬ愛情が感じられます。そう、ミステリ部分なんて無くてもいいくらいに。
前作同様、事件自体はトリックも大したことないんですが、その解き方が、独創的かつビュリホー!! なわけです。
探偵役の福の助が、高座で落語を演じることで、事件の謎を解き、(読まないと意味が分からないとは思いますが)かつ、その落語の演目の問題点(?)をも解消してしまうという、まさに神技的、気分爽快な解決編です。

特に、表題作「芝浜謎噺」は、演目「芝浜」自体の問題点と、宝石事件を一緒に解決! なわけですが、「芝浜」に関しての新たな解釈は、目鱗的・本格ミステリに通じる解決編で秀逸。

最後の「試酒試」(ためしざけだめし)は、「芝浜謎噺」の続編で事件らしい事件は起こらず、番外編的位置づけですが、これがもう涙、涙・・・
だけでは終わらず、その後に、実は・・・の連続でした。

作者によると次回作は、怪談噺編らしいので、さらに楽しみ!!
posted by たちばな ますみ at 07:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内作家・あ行
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