
丸尾末広は素晴らしい!!
江戸川乱歩のあまたある作品の中でも、繰り返し映像化、ビジュアル化されてきた傑作「パノラマ島綺譚」。
その「パノラマ島綺譚」を丁寧に、原作に忠実に、かつ大胆に劇画化してます、いいです!!
昭和初期の風俗といった、乱歩が書ききれていない部分までキッチリと、しかも、ラストへの伏線である「RAの話」をしっかり冒頭で登場させ、乱歩の原作を補完している処などはホントに泣けてきます。。。
それにしても、全体の三分の一を超すパノラマ島の描写は、とにかく素晴らしいの一言。
脱帽です。
今、圧倒的な筆力でついに描き尽くされる、
驚異の「楽園」の全貌、めくるめく大パノラマ!
満都騒然、妖美凄絶、天下部類の、極上怪奇幻想譚!
という、帯のコピーにいつわりなし。
これは、実際読んで、感じていただくしかありません。
パノラマ島の崩壊・破綻を予感させる、例の千代子の絞殺シーンも美しく、轟きわたる花火の音が聞こえて来るようです。
また、主人公の人見広介(ひとみ・ひろすけ)が源三郎の墓を掘り返す、鬼気迫る描写の恐ろしさ。
原作にない、自分の歯を抜く場面を含め、人見の決意がひしひしと伝わってくる前半最大の見せ場で、私はこのシーンが一番好きです。
それにしても、ラストに(ネタバレ反転)唐突に出てきて偉そうに人見を糾弾する明智って、つくづくしょうもない男ってカンジしかしませんよね。「犯人は芸術家だが、探偵は批評家にすぎない」 という言葉を思い出します。
まあ、一度読んで、そして感じて下さい。丸尾末広の「パノラマ島綺譚」。
パノラマ島綺譚
著者名:江戸川乱歩(著)
丸尾末広(著)
出版社:エンターブレイン
出版年:2008.02
ISBN :9784757739697

好きなジャンルだとは思うけれど、
江戸川乱歩は読んだことがない・・・。
書店で見かけたら、手に取ってみますね〜。
リレー小説、吹雪の山荘、無理やり読了しました、ちっともおもしろく読めませんでした(汗
このタイプは、私には合わなかったようです。
なんでも経験さ〜(笑
次は、秋の牢獄、いっきま〜す♪
とりあえず原作を読みましょ!!
いろいろ出てますが、創元推理文庫の「日本探偵小説全集〈2〉江戸川乱歩集」が、おススメ。
「パノラマ島奇談」も「陰獣」(竹中英太郎の挿絵付き!!)も入ってて、お買い得です。
「陰獣」、スゴイですよ!!