2008年04月08日

「百蛇堂 怪談作家の語る話」三津田信三

百蛇堂

著者名:三津田信三(著)
出版社:講談社
出版年:2003.12
ISBN :9784061823440


後半の「百蛇堂」は、「蛇棺葬」の作者である、龍巳美乃歩が、作家三津田信三に、その話を語るところから始まります・・・

お話は・・・

作家・三津田信三に託された実話怪談の原稿。読んだ者には忌わしいあれが現れて…忽然と姿を消す。不可能状況で頻発する児童連続失踪事件と「あの原稿は世に出してはいけない」という龍巳の言葉は何を意味するのか?葬り去られるべきものが世に出たことで謎と怪異が続発!そしてラストに待つ衝撃の結末。

怖いです。
前半では、三津田の同僚の玉川夜須代の体験談が、めちゃくちゃ怖いです。
夢に出てきそうです・・・

そして、お約束通りに、「蛇棺葬」の話の内容と三津田本人の体験・思考が次第にシンクロし始めると、もうダメです・・・ずるっずるっ といっちゃいま〜す!!

後半は、龍巳さん宅での夜のお話が、めっちゃ怖いです・・・
こんな家に泊るのはイヤ。

そして最後は、読者の期待を裏切らず(?)メタで〆てくれる訳ですが、問題なのは、本の背表紙にあるこの本を読んではならない訳がある・・・の一文。
これってネタバレでしょう? というか途中で分かっちゃうけど。

さらに簡単に言えば、この「蛇棺葬」「百蛇堂」は三津田版  「リング」  みたいなものでしょう?
(それに、このオチならば、同じ三津田のアレ(反転でも書けません)の方がキレが良くっていいですよ)

にしても。
やっぱりラストの怒涛の畳み掛けは、素晴らしいの一言!!
「百物語という名の物語」の名前がラストに出てくるのは、どうかと思うけど(あくまで作家三部作ということですね)、いろんな伏線を回収しつつ、メタを織り込みつつ、ホラーテイストは損なわず、これだけの物語が書けるなんてやっぱり三津田信三ってサイコーです!!

これで三津田信三全部読んでしまったので、次は今月刊行の「山魔の如き嗤うもの」待ちです。
(刀城言耶シリーズの短編も次の「メフィスト」に載る? タイトルは「迷家(まよいが)の如き動くもの」「罪人(つみびと)の如き消ゆもの」などと決まってるみたいですが・・・「本格ミステリーワールド」より)
posted by たちばな ますみ at 08:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 三津田信三
この記事へのコメント
うひゃ〜、夢に見そうに怖いのか・・・
枕元にあるけど、場所変えておこうかなぁ・・・
っと思ったりしてます(笑

新作は今月ですか?
あ〜また未読いっぱいなのに欲しくなる・・・
もう病気だな・・・これは(。・・。)(。. .。)ウン

メフィストって、発売予定通りにでてるんでしょうか?書店でみたこと、無いんですが・・・
(−"−)う〜ん
刀城言耶の短編も読みたいぞ〜♪
Posted by ラビー at 2008年04月08日 21:47
ラビーさん、表紙、見ました?? ジャケ買い必死ですよ、山魔は!!
図書館に予約はしましたが、とても待ちきれません!!
私、買いますよ!!!

で、メフィストってばね、講談社のHP見ても、未だに1月号予告になってて、2007年12月12日発売予定とか書いてあるし・・・
てか、次のメフィストに刀城言耶の短編が掲載される予定かどうかもハッキリ分からないんですよ。。。(泣
Posted by たちばな ますみ at 2008年04月08日 23:45
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