神様ゲーム
著者名:麻耶雄嵩(著)
原マスミ
出版社:講談社
出版年:2005.07
ISBN :9784062705769
麻耶雄嵩って、この前の「蛍」が初めてだったんですが、こういうお話ばっかりなんでしょうか?
ミステリーランドの1冊ですが、とても子供向けとは思えない内容。ラストもスゴイし。。。
P229の挿絵をはじめとしてトラウマネタ満載の一冊です。
でも、面白く読めましたよ。
小学四年生の芳雄の住む神降市で、連続して残酷で意味ありげな猫殺害事件が発生。芳雄は同級生と結成した探偵団で犯人捜しをはじめることにした。そんな時、転校してきたばかりのクラスメイト鈴木君に、「ぼくは神様なんだ。猫殺しの犯人も知っているよ。」と明かされる。大嘘つき?それとも何かのゲーム?数日後、芳雄たちは探偵団の本部として使っていた古い屋敷で死体を発見する。猫殺し犯がついに殺人を?芳雄は「神様」に真実を教えてほしいと頼むのだが…。
(「BOOK」データベースより)
自称神様の鈴木太郎君が、本当の神様なのか? それとも違うのか? というのもこの作品の楽しさの一つで、問題のラストにもつながってきます。
本当の神様だとすれば、「神様」という観点から事件を解くと、本来は本格ミステリなんか成立しえないはずなのに、ちゃんと本格ミステリになってるところが、麻耶雄嵩のえらいとこですね。
それにしても、このミステリーランドのシリーズって、挿絵画家の選択がホントに素晴らしい!!
ラストの解釈について、いろいろあるみたいですが、私は単純に考えました。
やっぱり、お母さんが共犯者でしょう。
密室のトリックとしては、井戸の蓋の中に隠れてたんですよね。 P12とP278の2回も小さい≠ニいう表現があるということは、蓋の中に隠れることが出来るくらい小さいってことです。
それにもしも、お父さんが共犯者だとして、ラストでお母さんが死んだということは、「鈴木君≠神様」になってしまいます。
お母さんが井戸の蓋の中に隠れることが出来るほど小さい≠ニいうのは確かに不自然ですが、神様ではない@髢リ君が、猫殺しの犯人の名前を知っていて、英樹殺しの犯人はミチルだと分かっていて、さらに偶然としか思えない方法でミチルに天誅を下す(あるいは予言する)ということの方がよっぽど不自然だと思います。
芳雄は「神様ゲーム」と思っていたが、実は「鈴木君=神様」で、英題とおり、God’s truth≠セったということです。
映画の「氷の微笑」のラストと一緒で、みんな考えすぎです。たぶん。

