| 人間椅子 |
 | 著者名:江戸川乱歩(著) ヤン・シュヴァンクマイエル(画) 出版社:エスクァイアマガジンジャパン 出版年:2007.09 ISBN :9784872951110
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江戸川乱歩を、
【本日の短編】に取り上げようと思ったものの、一作だけと決めているので、どの作品を取り上げるべきか?? ずいぶん迷ってしまいました・・・
まず初めに浮かんだ、
横溝正史も絶賛していた
「陰獣」や、実際近年起こったあるネットがらみの犯罪の遠因にもなったと(私には)思われる
「パノラマ島奇談」(世界一美しく、官能的な絞殺シーン!!)は、短めの長編(中編)だし、前半と後半がチグハグで物語の構成は破綻してるけど、とにかく面白い
「孤島の鬼」はもろに長編。
「芋虫」の鮮烈さや、
「鏡地獄」の不思議な味も捨てがたいし、どれにしようか・・・と、思っていたら、素晴らしい本を見つけました。
主演の藤井隆と第一話ゲストの乙葉の結婚と第七話
「地獄の道化師」での
石川梨華の真っ赤な猿轡(さるぐつわ)姿くらいしか見所のなかった(ウソです、ゴメンナサイ。ほとんど観てませんでした…)日本テレビの
「乱歩R」の第一話にも取り上げられた、
乱歩のあまりにも有名な短編
「人間椅子」に、チェコのシュルレアリズムの映像作家
ヤン・シュヴァンクマイエルが、画を描いたという奇蹟のようなコラボレーション本が、今回取り上げる一冊、
「人間椅子」です。
「人間椅子」と言えば、最近も、
宮地真緒、小沢真珠主演で、
「エロチック乱歩 人間椅子」のタイトルで映画化されたり、古くはカルト映画監督
石井輝男の大傑作映画
「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」での
小池朝雄の怪演(大爆笑!!)などが思い出されるわけですが、
シュヴァンクマイエルの画は、表紙を見ていただければお分かりの通り、今までのどんな映像化作品にも引けをとらないと思われるくらいのインパクトがあります。
実際に本を手に取って観ていただけると分かるのですが、ボタンや本物の(何かの)毛のようなものを貼り付けていたりして、本来は印刷されたものではなく、
シュヴァンクマイエル言うところの触覚的≠ネ触ってみるべき画≠ネのです。
気持ち悪いです、ハッキリ言って!
しかし、これこそが、
「人間椅子」という、変体チックな乱歩趣味の爆発小説のアクの強さにも負けず、対等にわたりあえる
シュヴァンクマイエルの描く
「人間椅子」なわけです。
さらには、アニメーション作家でもある
シュヴァンクマイエルらしく、この
「人間椅子」は動きます。
気持ち悪いです、ハッキリ言って!!
どう動くのかは、皆さんの眼で、触覚で、確かめてみて下さいね。。。
posted by たちばな ますみ at 08:00|
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