2007年02月28日

「フェッセンデンの宇宙」エドモンド・ハミルトン

フェッセンデンの宇宙

著者名:エドモンド・ハミルトン(著)
中村融(編訳)
出版社:河出書房新社
出版年:2004.04
ISBN :9784309621845


表題作の「フェッセンデンの宇宙」だけ読みました。長い間、幻の傑作として名のみ知れ渡っていた本作。不遇時代が長すぎました。
今読むと、やっぱり(少し)古いです。
だって、1937年の作品ですよ。ちょうど70年前!! 戦前やね。
歴史的価値はあると思いますけど。

ストーリーは、フェッセンデンという科学者が、実験室にMY宇宙を作ってしまうお話。
(簡単に言えば、ね。簡単すぎ??)

で、これを読みながら思い出したのが、ジョージ・R・R・マーティンの短編「サンドキングズ」
これは「フェッセンデンの宇宙」から42年後、1979年の作品で、ヒューゴー・ネビュラ両賞受賞のホラーです。
集合意識を持って、自分たちの城を作って、戦争したり、飼い主を崇めたりするペットの話で、おすすめ。ラストも怖いですよ。

サンドキングズ

著者名:ジョージR.R.マーティン(著)
安田均(訳)
風見潤(訳)
出版社:早川書房
出版年:2005.10
ISBN :9784150115340


表紙も昔と違って、かっこよくなってますね。。。実はこれも、全部は読んでないんですけど。。。
posted by たちばな ますみ at 13:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 海外作家

「ニッポン硬貨の謎」北村薫

ニッポン硬貨の謎

著者名:北村薫(著)
出版社:東京創元社
出版年:2005.07
ISBN :9784488023829


クイーンが1977年に来日した際に遭遇した事件で、未発表だったものを北村薫が翻訳したという形のパスティーシュ。
クイーン論と乳幼児連続殺人事件の、1冊で2度楽しめる作品です。

でもやっぱり、クイーン論の部分に関しては、国名シリーズなどクイーン作品をある程度読んだ人でなくては、ピンと来ないかも。。。

私も作中で取り上げられている「シャム双子の謎」の他にも何冊か、クイーン作品は読んでますが、章の初めの引用句とか、そんな細かいところは覚えてませんよねえ。。。
ま、読み返せばいいんでしょうけど。

殺人事件の方は、結構簡単に解決しちゃいます。個人的には、こんな解決、納得いきません。論理が飛躍しすぎだし、おかしいです。

私が楽しみにしてたのは、「毎週土曜日に、五十円玉 二十枚を千円札に両替しに来る男の謎」だったんですが、その解決編も、しっくりきません。。。

クイーンが書いた小説ということなので、現実の日本の状況と微妙にズレてるのを、北村薫が脚注でフォローする、というところも煩わしい。

まあでも、結構面白かったし、北村薫は、これを書きたかったんだろうし、いいんじゃないでしょうか。
(ちょっと投げやり?)

わたしのおすすめはこっちです。

競作五十円玉二十枚の謎

著者名:若竹七海(著)
出版社:東京創元社
出版年:2000.11
ISBN :9784488400521

蛇足ですけど・・・
posted by たちばな ますみ at 08:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 北村 薫

2007年02月26日

「輝く断片」シオドア・スタージョン、読了。

スタージョンの短編集「輝く断片」読みましたよ。
全8篇中、前半の3篇がオードブルで、後半の5篇がメインディッシュってカンジ。

オードブルの「取り替え子」「ミドリザルの情事」は、奇想の名に恥じないヘンなお話。

で、メインディッシュの5篇は、後半へ行くほど、尻上がりに面白くなって来ました。
ちょっとコミカルな「ルウェインの犯罪」、今読んでも新鮮かつ衝撃的な、早すぎた傑作「輝く断片」を初めとして、結構こってり系の作品ばかりです。(私はこの2編が好きです)

でも、この本は、好き嫌いがハッキリ分かれそう。(かくいう私もリタイア寸前でした…)
読み始めて面白くなかったら、順番は関係なく読みたいものから読んで下さいね。
ていうか、作品の並べ方がおかしいんですよねえ。もう少し読みやすい順に並べて欲しかったです。
(まあ、北村薫の編む芸術的なまでのアンソロジー並にとまでは言いませんが…)

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posted by たちばな ますみ at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外作家

2007年02月19日

「輝く断片」シオドア・スタージョン

「アメリカ文学史上最高の短編作家」と評されるスタージョンの短編集。
(そういうのに限って、あんまり面白くなかったりするんだけど…)
今、読んでるとこなので、読み終わったら、また報告しますね。しばしお待ちを!
輝く断片

著者名:シオドア・スタージョン(著)
大森望(編集)
出版社:河出書房新社
出版年:2005.06
ISBN :9784309621869

posted by たちばな ますみ at 14:51| Comment(4) | TrackBack(0) | 海外作家

「誰でもない男の裁判」A.H.Z.カー

日本ではあまり(まったく?)有名ではないA.H.Z.カーの世界初の短編集です。
なかでも巻頭の「黒い子猫」は絶対のおすすめ!!
本は買わなくてもいいので、本屋もしくは図書館で立ち読みしてでも、読んで欲しい作品です。
短編なので、あえてストーリーは伏せますが、とにかく怖い≠ナす。この「黒い子猫」は2007年の「たちばなミステリ・短編アンソロジー」第1候補作品です。

そのほかにも、有名なブレイクの詩がモチーフになっている「虎よ! 虎よ!」や、表題作の「誰でもない男の裁判」は奇妙な味の短編で一読して欲しいです。
誰でもない男の裁判

著者名:A.H.Z.カー(著)
田中融二(訳)
出版社:晶文社
出版年:2004.06
ISBN :9784794927422

posted by たちばな ますみ at 13:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外作家